上馬ピットよりお送りします。
まず「台無し」について書きます。
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せっかくお客様がフってくれた「珍しい味のクッキー」というトスを豪快にネットに当てるプサン先輩の動画でした。
今日ご紹介するのは、「乗せ代えビルド」。
今現在乗っているバイク、もしくは昔乗っていて今は乗っていないバイク。
バイクのルックスだったり、乗り味だったり、用途だったり・・・いまいちシックリ来ていないってことありませんか?
そんなバイクから、使えるパーツを救出して、新しいフレームに載せ替えて、新たな役割を与えて、今の気分、今の用途にフィットさせて組むのが「載せ替えビルド」。
丸々新車を組むより安く、以前のバイクからのノウハウを生かしてより自分にあったバイクを構築できます。
元々ファーストバイク(=1台目の初めてのバイク)を組ませていただくことが多い僕らだけど、それも回り回って、こうやって載せ替えてくれる人が増えてきた。なんでだろう。
そんな載せ替えビルド、1台目はこちら。
*ALL-CITY* macho man disc(56)
もはや新車のたたずまい。
もともと昔からスピーディなアルミカーボンのロードバイクに乗っていたオーナー。以前のバイクはこちら。
ご結婚されて、お子様も生まれて、休日の過ごし方や自転車に使える時間も環境が変わっていったそう。このバイクから使えるパーツをサルベージして、載せ替えビルドします。
まずは採寸。以前のバイクを測って次なるバイクのサイズやパーツを決めます。
以前のバイクでシックリきていなかった部分も一緒に改善しちゃうのがおすすめ。1台目のバイクより精度出してポジション出しできます。
こちらのオーナーは「ハンドルが少し遠く感じてた」「だからステム短くしてたけどハンドリングが気に入っていなかった」とのことなのでその辺もクリアにします。
ネクストバイクに求めるものを、いっぱいインタビューしてジワジワと候補を絞っていきます。
「太いタイヤが履けてスピードより悪路やオフロードも走りたい」
「家庭の環境が変わって、丸一日かけてロードで走りに行くことが少なくなった」
「ゆくゆくキャリアやバッグを付けて荷物を付けられようにしたい」
このmacho man discなら、いつかはフロントキャリア付けて家族の荷物も積めるし、奥様の了解も得られやすい!はずです。カーボンフォークではできないクロモリバイクならではの用途。
外したパーツ、まだ使えるパーツは財産です、磨いて注油して整備して、新たな役割を待ちます。
そして大きく変えたところもう一つ、フロントシングル化。前のギア1枚、美味しいところ残してシンプルに。
新たなバイクのドライブの肝は、こんな面持ちに。
元のバイクよりトップチューブは少し短め、加えてオフセット0mmのThomsonを仕込んだので以前のバイクよりステム長めなのにハンドルは近く感じるはず。保険でコラムもちょいと長めに残して高さも出しました。
リムブレーキからディスクブレーキにチェンジなのでホイールは新調する予定でしたが、載せ替えで浮いた費用でスペシャルなものを。CHRIS KING R45 HUB。
小刻みに細かなノッチでかかりが良いのにフリーの回転は軽い。そんでもって細かなパーツも全てリプレースが可能です。
同じミネアポリスの兄ブランドSURLYに比べて、常に「スピード」がキーワードなALL-CITY。もともとスピーディなバイクに乗っていた方の受け皿として、もしくは今乗ってるバイクよりスピーディなバイクをお探しの方にとっても一番ハマるブランドだと思います。
特に今期のこのmacho manのメタリックオリーブグリーンは個人的にグサッときたのですがどうでしょうか。
もういっちょ!立て続けに「載せ替えビルド」が続いたのでご紹介。
こちらはビフォー。アルミフレームのシクロクロスバイク。攻撃的で格好いいですが、柄とロゴがチラチラする、、という気持ちもわかります。
このバイクから、使えるパーツは一つでも救出して、乗り味、用途、ルックスがぴったりくる新しいフレームに乗せ変えます。移せるパーツはお掃除&調整しながら新しいフレームへ。
*ALL-CITY* Mr.pink
見よ、こちらも全てパーツも新品なんじゃないか、というこの出で立ち。またしても選ばれたのはALL-CITY。
オフロード走行に特化した、クイックで硬い乗り味だった先代フレーム、でもコンポやパーツはなかなかいいものが付いているし思い入れもある。
だからそのパーツは生かして、「休日ライドのほとんどがオンロードである」とか「しなやかな乗り味で体が疲れない方がよい」とか「ゆくゆくラックをつけたいけどつけられない」とか、オーナーからこぼれた言葉から、前のバイクのハマって無かったところ、もっと今の自分にシックリくるフレームを一緒に考えます。。
もちろん時にシートポストの径や、ブレーキのシステムが変わるので新調しなきゃいけないこともあります。
一つでも多くパーツが活かせて乗せ代え後喜んでもらえる該当フレームがないか頭ひねって一緒に考えます。それはメカニックの腕の見せ所。
乗せ変えパーツのブルーがネクストフレームとマッチするとアガります↑
ブレーイワイヤーの内装、作り込まれたつめ先エンドのディテール、モダンなペイントはALL-CITYならでは。無骨で殺風景、無表情なものが好きな方はSURLY、作り込まれて美しいものが好きな方はALL-CITYって分け方もできるんじゃないでしょうか。僕はSURLY派なので前者。
「乗せ変えビルド」、新車をゼロから組むより断然お安く組めて、気に入っていた先代の魂(パーツたち)も成仏できるこの組み方。
もしご自身のご要望にピタッときたら、ぜひ各店メカニックまでご相談ください。今のバイクの気に入っていないところ、気に入っているところ、次のバイクで叶えたいところ!たくさん聞かせてくださいな。無料でお見積もりいたします。
本日も三者三様のブルーラグ各店、ご来店お待ちしておりまーす