6月24日(金)19:00@ブルーラグ代々木公園店

 

梅雨の晴れ間の貴重なチャンスを無事にゲットした、幸運な13人のSWIFT CAMPOUTがスタートしました。

目指すは東京の離島”伊豆大島”。

思い思いにパッキングしたみんなのバイクのお披露目と共に『あー被った!』とか『ええ〜チャリ新調したの!?』みたいな会話が楽しいです。

実は僕自身初めてのSWIFT CAMPOUTだったんですけど、準備から始まってる感じありました。

トミーとも始まる数日前はずっとパッキングのこととかそんな感じの話ばかり。

遠足のような冒険の前のような高揚感。キャンプアウトの醍醐味だと思います。

今回の旅のトリガーで案内人は床屋部門HUBの大将長岡さん。

伊豆大島を選んだのも、彼自身の趣味が大島の探索とのことで、ブルーラグメンバー髪切りに行くと大島事情を教えてくれてたので、今回のキャンプアウトは自然な流れで大将の遊びにぶら下がる感じに。

竹芝港から東京タワーをかすめて、夜行船を使ってエスケープします。


雑魚寝スタイルのフェリーの中は、正直快適とは言えないけど、人間臭いそれぞれの営み(ただの飲み会)を横目に、何かが始まりそうな甲板のブラックライトと潮風に包まれて8時間の移動。

翌朝の本番に備えて、ちょっと乾杯しておやすみなさい。

 

22時に出航して翌日6時には到着。

ジェット船に乗ってしまえば2時間ほどの移動ですが、わざわざ夜行船を選んで遊覧しながらマッタリとがオススメです。

長岡大将は『フェリーが大島の楽しみの40%を語る』とのこと。

さるびあ丸。

楽しい夜をありがとう。また帰りに会おう。






今回のメンバーはザッと見返してもパニア率が高かったのが印象的ですね。

輪行というシチュエーションもあったので、バイクパッキングよりも荷物の脱着が楽で、僕はとても印象よかったです。

みんな準備できたので、記念写真〜!

 

DAY 1

6月25日(土)6:00@岡田港

島に着いてみると、目線を逸らせば圧倒的な海岸線、山頂付近を見上げると何やら怪しげなフォギーな島の頂が待ち構えます。

なんだこの違和感、僕の育った東京都ではない…


よし!そろそろ行こう、行動開始!




出発早々にHUBのニゴ君に異変が…

シングルスピードはしんどいね…大丈夫かい?

荷物も重たそうだったので、何が入ってるのと確認したら、おもむろに13本のトウモロコシを出してきた。

みんなで荷物(トウモロコシ)シェアしました。

ちなみにオーバーオールだとノーパンらしいニゴ君。

この旅を、1つのオーバーオールで生活していたニゴ君。

 

今回の旅の全行程は21kmで島をほぼ一周回って、山頂にあたる、”裏砂漠”へヒルクライムするという内容です。

いつものライドに比べると、そんなに距離はないけれど、隆起した独特の地形の関係で、アップダウンはなかなかのもの。

全部が楽しかったという参加者はまずいないと思うけど、苦しい中にも喜びが感じられるポジティブな人生に幸あれ。


谷さんの昔から使ってるSWIFTがかっこよかったです。

今は買えないモデルとかもそれはそうなんだけど、使い込んできて出てくる風合いだったりとか、何気ないピンズとかにそのバッグへの愛着を感じます。

みんなのSWIFTのバッグもそうあってください。

野田浜Buddy’s bell前にて。

今野ボーイは、東京に置いてきた妻に愛を伝えます。

 

この日の風は風がとても強くて、前に進むので精一杯な一同をまず癒してくれたのが、愛らんどセンター 御神火温泉

夜行船の疲れをすっかりリセットしてくれました。


リフレッシュした後は島を反時計回りにぐるっと半周、この日のお宿を確保するために、一同トウシキキャンプ場へ。

伊豆大島の地層大切断面。通称バームクーヘン。

途中には1万5千年前の地層からなるバームクーヘンを拝むこともできます。

 

12時ごろにはトウシキキャンプ場へ到着。


それぞれテントの設営と、この日のメインイベントでもある裏砂漠へのアプローチを開始する予定でした。

流石にバッグ全部付けて激坂登りはしんどい!と英断をして最低限の軽装で挑むことに。

トレーニングではないから絶対無理しちゃダメよ。楽しめる範囲で。




朝早くからまあまあハードなスケジュールだったので、それぞれ補給を済ませた13人の戦士たち。

いよいよ本日のメインディッシュの裏砂漠へ。



途中のいい感じの道をキャッチしながらアプローチ。

裏砂漠って、日本で唯一砂漠と言える場所らしいです。

確かに鳥取は砂丘だ。

ここまでの、登りがまあ~きつい事

鹿児島から東京まで自走引っ越しをやってのけたニューカマーのカイセイも、ここまでの登りは経験した事ないとか。

裏砂漠までは相当に厳しい道のりで、車推奨と思います。

ただ、きつい!と聞くとついつい登りたくなっちゃうのがサイクリストの性というのも痛く理解出来るので、自分の足で到達した方は、どうか軽装でアプローチを。

しかし、一体何キロのいやらしい登りを登っただろう。

霧の切れ間から覗いたのは、一面真っ黒な裏砂漠までの入り口。

6月の梅雨時期は山頂付近はずーっとこんな感じで霧がかかってますとの現地情報をもらったので、夏至に開催されるSWIFT CAMPOUTで訪れる際は、注意ですね。

ただただ幻想的な空間で、一面の霧と真っ黒な砂漠でさながら異世界のよう。






土遊びもイケます。登りきったご褒美にどうぞ。

最初はみんな緊張とかもあったし、世代も結構違うごちゃ混ぜカオスメンバーだったので、ぎこちない部分もあったけれど、一緒に走って行く中で呼吸があってくる感じ。

自転車に乗っててみんなとの距離が近くなってくのがとても心地よい。

今日はちょっぴり仕事の事考えすぎないで、楽しむ事に没頭しようと。

キャンプサイトに戻った頃にはすっかり夕方だったので、買い込んだ食材を調理してそれぞれで振る舞ったり、ぼーっと焚き火を眺めたりそれぞれ気持ちいい過ごし方を。


この日はトミーの焼きそばがヒーローでした。

明日も早いので、おやすみなさい。

 

DAY2

6月26日(日)4:00@トウシキキャンプ場

キャンプの朝は早い。

テントの中が明るくなってきた頃にはある程度のメンバーは、むくりと起き上がりました。

 

日の出前に起床して、コーヒータイムをとることに。

キャンプサイトから少し足を伸ばしたところに海岸があったので、朝コーヒーの場所に決めました。

みんな寝ぼけて、コーヒー豆忘れるし、フィルター無いしで、てんやわんや。

そんな時もみんなに甘えられるので、仲間と行けるありがたみ感じます。



そろそろみんな起きた頃だろうか。



日が昇りきった頃にはみんな起きてたので、朝食タイム。

定番になりつつある、上馬メンバーのホットサンドご馳走になりました。

美味しかったよ〜。

一周は自分の分焦げちゃったけどね…!どんまい、ご馳走さま!


1泊の予定だったので、荷物をまとめて近くで遊べる所探しながら帰路につきます。

帰りたくなーい\(^o^)/


19時頃には芝浦に戻るようなスケジュールだったので、14時には輪行の準備を済ませて置かなければならず後ろ髪ひかれながらではありますが、帰り支度。

お昼過ぎには港に到着して、一同芝浦港へ。

ただいま、さるびあ丸。

(ちなみに、さるびあ丸は数台であれば、自転車を輪行バッグなしで組み立てた状態のまま直接預かってくれるサービスもあるので、ありがたいポインツ。)




後は東京に戻って、それぞれの家に帰るだけ。

フェリーの移動の間は、それぞれ爆睡だったり、興奮冷め止まぬメンバーはこの2日間の思い出を共有しながら、クールダウンします。

たった1泊の、身近な島で過ごした、みんなにちょっぴり自慢したくなっちゃう僕たちのキャンプアウトが終わります。

 

伊豆大島また会おう。

 

–ライド後記–

SWIFT CAMPOUTに参加してみて。

もう少し広く捉えて、キャンプライドという行為そのものに関して。

僕はアウトドアにあまり馴染みがない、都市で暮らしてきた典型的な人間です。

アウトドア、むしろ苦手なタイプでした。

自転車ツーリングを通してキャンプライドというものは、決して便利ではありません。

変な虫もいっぱいいます。

自然は不機嫌になる事もあって全く言う事聞いてくれません。

友達にも共感してくれる人なんて一握り。

わざわざ不自由、苦労を通して喜びを得ようとするのか。

 

繰り返しこんな原始的な行為に買ってでてしまう自分の気持ちって、どうなってんだ?と、ふと帰りのフェリーの中で考えてみました。

 

考えれば考えるほどに、自分の生活が便利すぎる事、効率的すぎること、与えられるものが一方的で過多で”〜すぎる事”が自分の生活に溢れかえってる事に気づかされました。

それはきっと、アウトドア=コロナ渦というような一過性の物事では説明しきれない、もっと大きなうねりなのだと思います。

自然を目の前にして、自分の時間にすっぽりと空間を作って、都合のいいこととは一旦お別れして、自分の選択とか自力のみで楽しみを得ていく感覚が気持ちいいのだと思います。

 

キャンプツーリングはオススメな部分があります。

自分のバイクとバッグを選び、何をどのくらい持って行くかと言うのに必ず制限があるところです。

ただ、ルールはなくて方法は無限。

楽しみが多ければ多いほどに、自転車の重量は当然重くなる。

その逆でもダメで、ただストイックな野宿になっちゃう。

もっとも贅沢なのがカッコ良くそれらを完結したいと思う、感情的な意志です。

だからこそ、自分のプライオリティと向き合い選択し、自分の装備として旅を過ごす。

そんな所がちょっと難しくて、絶対に模範解答がないから面白いんだと思います。

 

きっと仲間から今回のライドの反省がぽちぽち出てくると思います。

僕たちの旅の報告をご覧いただいて、もしキャンプツーリングに興味を持っていただける方がいらっしゃったら、失敗談成功談見てみてください。

 

この場を借りて、こんな素晴らしいツーリングの機会を作ってくれた、SWIFT INDUSTRIESに感謝。

本当にありがとう。

 

かーなり長くなってしまいました…

全部読んでいくださった方にも感謝。

 

そうだ、ついでに一緒に遊んでくれた仲間にも感謝。

ありがとうございます!