*BLACK MOUNTAIN CYCLES* monstercross (50)Bingham builtのシートポストはBTCHNGroovy Cycleworksと同じく一人の職人さんが作るハンドメイドのプロダクト、

オーナーにあわせてフレームをワンオフで製作する”フレームビルダー”が本職のBrad Bingham氏が手がけるポストです。

元を辿るとチタンフレームの老舗である”MOOTS”の創始者である、KENT ERIKSEN氏にBingham氏は師事していました。

mootsで15年、ERIKSEN氏名義のERIKSEN CYCLESでも5年のビルダー歴を持つチタンフレームウェルディングにおけるベテランであり、

 

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(こちらBingham氏)

ハンドメイドバイクの展示会であるNAHBS(MADEの前身)では7年連続でベストTIG溶接賞を獲得した経歴を持つ名だたるフレームビルダーのひとりなのです。

 

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2017年にKENT ERIKSEN氏はビルダーを引退され、Bingham氏がERIKSEN CYCLESのバトンを引き継ぎ、

Bingham builtとして自身の名を冠したフレームビルディングをスタート。

 

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ig上でも溶接ビード痕の綺麗さをよくアップしていることからも溶接に対する圧倒的な自信が伺えます。

(もはやアートじゃないかコレは、、、)

*INDEPENDENT FABRICATION* crown jewel (57.5)もとはEriksen氏が”sweet post”として販売していたこのチタンシートポスト、

Bingham氏名義となりサドルを固定するヤグラ付近の作りがEriksen名義の時とは大きく変わっています。

それまでは横からズドンの長めのボルト1本で全てを保持していましたが、

ヤグラ内側を固定する1本のボルト、左右それぞれの外ヤグラを固定するボルト2本、計3本でサドルを保持する仕組みにブラッシュアップ。

ポスト本体のおおまかなつくりは前sweet postと変わらず、棒と筒が溶接されているシンプルなつくりなのですが、

Bingham sweet postは本体以外のハードウェア類はParagon Machine Works製になり、システムそのものも大きくブラッシュアップ。

(特製のボルトとカラーキャップとのツライチ感が凄いんだな)

(内ヤグラの肉抜き、、、)

内ヤグラ同士を固定しているボルトが抜けてどっかいってしまわないよう、ボルトを囲う為の作りになっているのが凄い。。。(中心がカニ目レンチで外してはじめてボルトが外せる)

汎用品ボルトで補修がどうにかなる、というERIKSEN名義の時の良さもあるのですが、個人的にはこのハンドメイドを感じさせる”専用品”詰め合わせハッピーセットがそそられるのですな。。。

 

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そんなsweet post、それまではサドルのレールは金属のみの対応でしたが、今回カーボンレールサドル対応モデルが新入荷。

チタンポスト&カーボンサドルとのマッチングを心待ちにしていた方も多いはず。

カーボン対応タイプはヤグラ部の形状こそ少し変われどつくりは変わらずで、

“角度”を調整する為の内ヤグラを調整する中のボルト(5mm六角)、

“前後位置”を調整をする為の外ヤグラのボルト(6mm六角)、

それぞれの位置調整が別個で可能なのが、ヤグラの設計が1から見直されたこの新sweet postだからこそなし得る機能。

それまではボルト1本で同時調整と固定を行う必要があったので、よりメンテナンスし易い逸品へと進化しているわけです(だんだん欲しくなってきた)。

そして言わずもがなヤグラ部分とポスト本体の溶接痕の流麗さよ。。。。

ERIKSEN氏の生み出した原初のsweet postはこうしてBingham氏のDNAも加わり、

師弟関係を交えたプロダクトという背景がハンドメイドバイクシーンを語る上で欠かせない”ヒトとヒトの繋がり”を体現するものになっています。

ちなみにこのヤグラのサイドはカラーラインナップがいくつかあるのですが、単品販売もこの度晴れて開始

バイクに合わせてのカラーマッチングが捗りますね。

ERIKSEN名義の時はポスト本体にもドカンとロゴがありましたがBingham名義になってからヤグラのキャップのみのロゴになりいち”コンポーネント”として無表情にどんなバイクにも馴染むようなディティールになっているというのも見逃せないポイントの1つです。