CRUST Disc Malocchioを組むにあたって新調したホイールに使用したのが、ASTRAL CYCLINGのLuna carbon rim。

以前、ENVE MELEEを組んだ際に、ある程度リムハイトのあるカーボンリムの良さにすっかりハマってしまい、Disc Malocchioでもカーボンリムを使うことは最初から決めていました。

候補に挙がっていたのはENVEのSES 3.4とLuna。
かなり悩みましたが、価格面とASTRALはまだ使ったことがなかったので、どんな乗り味なのか純粋に気になったという理由から今回はLunaを選択してみました。

YouTubeではカーボンリム全般について話しましたが、ここではもう少しLunaのスペックを掘り下げていきます。

lunaのスペックが以下。
リム高:40mm
リム幅:内25mm、外31mm
重量:420g
推奨タイヤ幅:28-52mm
その他:mini-hook tubeless-easy

比較対象としてENVE SES3.4のスペックも。
リム高:39mm(前)/43mm(後)
リム幅:内25mm、外32mm(前)/27.5mm(後)
重量:370g(前)/378g(後)
推奨タイヤ幅:27-55mm
その他:hookless tubeless Ready
SES 3.4は前後でリム高とリム幅を変えることで空力を最適化しているのが特徴で、Lunaは前後共通設計。
対応タイヤサイズはほぼ同等で、重量差は前後合計で約92gほどになります。

今回組んだLunaは、ハブにWHITE INDUSTRIES CLD、スポークにSAPIM CX-Rayを使用。
この構成で前後ホイール重量は1480gでした。

参考までに、ENVE SES 3.4の完組ホイールは前後セットで1380g(ENVEハブ/XDRドライバー仕様)。
この差を見ると、ほぼリム重量の差と考えてよさそうです。

*CRUST BIKES* disc malocchio (53)

肝心の乗り味ですが、ULTRADYNAMICO Cava Raceの39cを履いているにも関わらず、印象はやや硬め。
手組みの際にスポークテンションを高めに設定した影響が、素直に出ている気がします。

まだ長距離は走れていませんが、フレームもクロモリとしては比較的硬めな乗り味なので、ロングライドでは疲労が溜まりそう。
その場合は、スポークテンションを少し落とすのもアリかなと考えています。

一方で、リム自体は軽量なのでゼロスタートからの伸びが気持ちよく、太めのタイヤを履いていても35km/h前後の巡航がしやすい。
これは40mmハイトによるエアロ効果の恩恵がかなり大きそうです。

普段MELEEで使っているENVE SES 4.5(28c)と入れ替えて乗り比べてみましたが、正直なところ明確な違いは感じられませんでした。
むしろWHITE INDUSTRIESのハブの回転がとても軽く、ちょっとした下りではこちらの方がよく転がるんじゃないか、と思う場面も。

Lunaはニップルが外出しなので振れ取りなどのメンテナンスもしやすい。
性能面はもちろんですが、メカニック目線ではこの「扱いやすさ」も大きな魅力だと感じました。

価格は決して安くはないですが、しっかり速さを体感できるカスタム。
走りの質を一段引き上げたい人にとっては、十分に効果のある選択肢だと思います。