昨年のツール・ド・フランスでステージ優勝を勝ち取り全世界に実力を知らしめたENVE MELEE
このフレームの先祖ともいえるフレームを組み立てさせていただいたので紹介を
*ENVE* Custom Road
圧巻の58サイズ
ヘッドチューブの長さがフレームの大きさを物語ってますね
発売当時は本国限定200台のみ受注しますって言ってたんですけど、台数制限は解放されたっぽい?
結局アメリカでしか買えないので僕は乗れないんですけどね!(めっちゃ欲しい)
注文数が多くて、一時期のリムの生産が少なかったのはこのフレームを作ってたからじゃないのか?なんて言われてました
そんな存在を知っていたので、MELEEの発売が決まった時、絶対欲しいってなったんです
こんなん良いに決まってますから
ホイールは*ENVE* ses 4.5にコンポはDURA-ACEと言うことなし
これ以上の物はこの世に存在しないといってもいいでしょう
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ここからはMELEEとの違いについて書いていこうかと
このフレームは2つのジオメトリーがあり、その人の好みに合わせてRACEとALL ROADが選べます
RACE
短めホイールベースでレスポンス重視
スポーツカーみたいにアクセル踏むとガツンと進むイメージですかね
舗装路オンリーなのでF1カーです
ALL ROAD
RACEよりもホイールベースが長くタイヤクリアランスが35cまでと広く(MELEEと同じ)なっており、高速域でも安定してるのでコントロール性が高い
言葉の通り全地形対応なので、ラリーカーみたいなイメージ
F1とラリーカーってどっちも速いけど、少し違うって事がわかってもらえれば
【MADE IN OGDEN】
そして、ENVEの本社がある、ユタ州のオグデンという街にて熟練の職人達が丁寧にカーボンシートを貼り合わせて作るという贅沢な逸品
BB規格は386EVOと言って、圧入タイプです
ベアリングを大きくすること、BB周りを太く大きくすることで、耐久性と剛性UPに繋がります。
ペダリングしたときに捻じれる力が働くため圧入タイプは異音がなりやすいと言われてました
この点をMELEEではT47という大きなBBシェルにネジが切られて異音がなりにくい構造に改善されてます
T47は僕も大好きなCHRIS KINGも使えるのがオイシイポイント
シートポストに当たる部分が特徴的で、シートチューブがそのまま上に伸びて、上からヤグラをカポッとはめ込みます。
ENVEではSEATMASTと言ってます
シートポストがシートチューブ内に入らないのでかなり軽量化されます
ヘッドチューブの内側がスパッと切られたような断面
カムテール形状と言って楕円形状になっており、丸パイプよりも空気が後ろに流れたときに抵抗が生まれにくい設計になってるみたいです
自転車において空気抵抗が!とか空力何パーセント改善しました!っていうバイクは大抵この形になってるんじゃないかと
少しの形の変化が、大きな改善になるんです
マージナルゲインって言ったりしますね
ステムのマッチペイントがズルいぐらいかっこいい
CUSTOM ROADというだけあって、フレームカラーとデザインも選べます
組み合わせは無限大です
小さいですが見えますかね?ヘッドセットのトップカバーの文字
CHRIS KINGと共同開発したCHRIS KING AERO SETが純正のヘッドセットして付属
このヘッドセットのおかげでハンドル周りのワイヤー類がステムの中を通り、ヘッドセットを通過してフレーム内部に通すことが可能になり、フルインターナルの美学が成り立ちます
MELEEだって仕組みは同じですけどね!
CUSTOM ROAD
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MELEE
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後発であるMELEEはCUSTOM ROADをベースに、改良した新しいモデル
スローピングが強くなったのは、シートポストをたくさん出して、乗り心地を良くしようという考えだったり、決してプロユースではないサイクリストに向けた進化版なんですね
残念ながら、MELEEはMADE IN USAでは無くなりましたが、ハイエンドフレームメーカーと共同出資してる工場で作られています。
カーボン素材の良さって軽くて強いなんて言いますが、実はカーボン繊維をどのように貼り合わせるのかが強度にも関わってくるし、仕上がった物の特性に違いが出てくるんだよとENVEは言ってます
だから、ファーストサンプルを自社で作って試作と改良を重ねて出来上がった物を量産できるように工場に依頼してるのかな、なんて思ってみたり
知れば気になる。
幡ヶ谷店メカのダンカンさんはsize52、僕はsize54に乗っています。
試乗もできるのでお気軽に