最近Black Mountainに乗り始めて、改めて700cの細タイヤを探しまくっています。
本命は*ENVE* ses tubeless 700c tire

*MASH* road (M)

*CONTINENTAL* grand prix 5000 tireあたりが名実共に傑作と言えるでしょう。

*INDEPENDENT FABRICATION* crown jewel

しかし名作とは思わんのです。

何年か後にはGrand prixは6000とか7000になりコッチの方がいいと言われ、ENVEの進化も日々留まることを知りません。

新製品というのは、今よりもいいものを造る。ということを念頭に進められると思います。何を持っていいものとするかはそれぞれでしょうが。

では過去に作られたものは駄作なのでしょうか。

そんなことはないでしょう。本日はそのような製品にフォーカス。
ちなみに僕のBlack Mountainに似合うサイズ、700C×28C〜32Cのサイズに絞ってご紹介します。

 

まずは今僕が使うタイヤ、*FAIRWEATHER* for traveler tire

*BLACK MOUNTAIN* road (50)*BLACK MOUNTAIN* road (50)

僕のBlack Mountainにはフェンダーなしの時に32C、フェンダー付きの時は28Cとサイズ違いで使い分けています。(お気に入り)

このタイヤの最初のご紹介は2012年のようでした。

PANARACER for FAIRWEATHER

当時はツーリングタイヤの認識だったようですが、昨今のタイヤ事情の変化により、今ではロードタイヤと言ってもいいでしょう。今はグランツールでも30Cや32Cのタイヤを使うみたいですので。
良心的な価格設定と白米的無味のトレットパターンが僕の日々を支えてくれています。THE NEWベーシック。迷ったらこのタイヤを選んでいただければ後悔はないはず。カラバリも魅力の一つです。

 

続いては僕が気になるタイヤたち。
まずはRIVENDELLから2種ご紹介。

*SURLY* cross-check (52)
*SURLY* disc trucker

まずはJack Brown、ブルーとグリーンのラベルが存在しタイヤの強度によって分かれているそうです、ブルーの方が丈夫で重量を気にしないバイクで通勤などにおすすめだそう。DYNAMICO的解釈を当てはめると、フロントグリーンのリアブルーなんて使い方も通っぽくていい気がしてます。チェッカーフラッグのような特徴的なパターンと幅33.3C表記のRIVENDELLらしい独特な世界観も魅力の一つなタイヤです。

*INDEPENDENT FABRICATION* crown jewel track
続いても同RIVENDELLから*RIVENDELL* ruffy tuffy tireです、こちらはひとまわり細い28C。Jack Brownを使いたいけど、33.3Cのタイヤは入れられないよ…って方に朗報なサイズ感。一般的なロードバイクにもギリ入るサイズで、先のJack Brownをアレンジしたタイヤ。総じてロゴが可愛いです。そして共通点はサイドスキンでありチューブレスができない。という点。
昔ながらのチューブ仕様で、ツーリングや通勤、ロングライドに向いた名作タイヤだと思っています。

*SURLY* cross check (52)

続いては京都はGrand Boisさんから*GRAND BOIS* cypres 700cのご紹介です。
ビンテージとカスタムランドナーに関して日本を代表するアイズバイシクルさんのブランド、Grand Boisが最初に作ったタイヤが650BのCypresだそうでして、それを700Cのロードバイクやスポルティーフに合うようにリサイズしたモデルだそうです。杉目と呼ばれる縦方向のトレッドパターンが印象的で、いわゆるアンチパンク構造を排除し走り心地に全振りしたそうで、「パンクもツーリングの醍醐味の一つ」とおっしゃっていたのが印象的でした。何よりビンテージバイクやランドナーの知識と技術には尊敬しかないので、ブログなど本当に面白くメカニック的にも毎度背筋立たされる、個人的に参考にさせていただいているショップ様です。
今一番乗り味の気になるタイヤ。

最後はアメリカに戻りまして、ULTRADYNAMICOよりCAVAの細タイヤ。

*BLACK MOUNTAIN CYCLES* road (50)

*ULTRADYNAMICO* cava race tireのご紹介。
PatとRonnyの2人が立ち上げたタイヤブランドから、ついに細タイヤが登場しました。
こちらも33Cという絶妙サイズですね。タイヤの乗り心地は他のCavaやRoseなどで実証済みと思いますが、基本的に彼らが必要としているサイズのタイヤを作っているそうなので、最近の彼らはロードバイクにもお熱なのでしょう。こちらも試してみたい。こちらはチューブレス対応!なのでタイヤは絶対チューブレスでしょ。って方にも候補に入れていただけます。

それにしても面白いのが、DYNAMICO以外のRivendellやGrand Bois、FairWeatherのタイヤは随分前にスポルティーフやツーリングバイク用にデザインされチューブレス非対応。技術的御託を並べたら現代のモダンロードバイクのタイヤには敵わないかもしれませんが、今改めて見ても古臭さを感じない素敵タイヤたち。これが名作と呼びたくなる所以?自己暗示?
ちなみに全てPanaracer製のタイヤです。Made in Japan.

今回ご紹介した28C〜33.3Cのなんとも曖昧でニッチ?なサイズのタイヤたち。
そんな一時代前に生まれたタイヤたちが未だに輝きながら作り続けてくれるPanaracerさんとそれぞれのデザイナーたちに最大のリスペクトを。というご紹介でした。