自転車を1台構成する上で欠かせないと言っても良いSHIMANO。
SHIMANOをはじめとした多くの大衆パーツメーカーにおいて昨今黒黒しいパーツの割合は増えてきておりシルバーのパーツが好きな身としては心苦しい思いなここ数年であります。
同様の思いの方は少なくないかと。なんで作るのやめちゃうの。
少し前にはVブレーキの最上位位置付けであった(過去形)現行品では唯一のBMXレースグレード“DXR”のポリッシュ仕上げのシルバーシリーズが廃盤になってしまったことは記憶に新しいです。
その報せを聞いて在庫したものもついに底をつき、いよいよシルバーパーツの時代も秒読みになっているのやもしれません。。。なんて。(杞憂であることを祈りますが)
ゆくゆくは同じ道を辿るであろう、同社のレガシー的品番2種を今回はご紹介。
現行パーツとしていつでも手に入ると思っていると本当に手に入らなくなった時に何かと喰らいがちなので、
この世に必要なんだよ!SHIMANOさん!と日本が世界に誇るビッグメーカーへ問うためにも手に取って頂きたいなと。
いわばこれは小規模なデモです。
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普段Bleulugのバイクカタログをチェックして頂いている方にはお馴染みなのが、
こちら。カタログ上の品番はBL-R780、B(ブレーキ)L(レバー)のR780。
Rivendellではなにかと使いがち、DXRのようなポリッシュほどピカピカでない(それがまたいい)総シルバーのメカニカルブレーキレバーというのはSHIMANOで唯一。
(一応DEOREグレードでもシルバーのレバーはあるけどあれは個人的にはガンメタ括り)
Vブレーキに適合するロングプル、キャリパーブレーキやカンチブレーキなどのショートプルにも対応したコンパーチブルな作りになっており握った感触も良好でブレーキへしっかりと力を伝えられます。
コストパフォーマンスに優れた逸品。
そしてもう1つはBL-R400。
大衆的には遠き日の8速時代(Bluelugではまだまだ現役だけど)のドロップハンドル向けシングルスピードブレーキレバーになります。
昔は今のようにシフトレバーはブレーキレバーと一体型でなく、シフトする場所はブレーキレバーとは別の箇所で分業していたのでこれを「シングルスピードブレーキレバー」として呼ぶのはやや違和感を感じなくもありませんけども。。。
当時としては当たり前なモノだったわけですがロードコンポーネント(Rはロードの意)のめまぐるしい進化の過程で消える品番筆頭、、、
かと思いきやWレバーのバイクは今でも熱烈な使用者が多くいらっしゃるジャンルなので、救済的にラインナップに残してくれているのであろうと勝手に予想しています。
ロードバイクのパーツとして世代はかな〜り昔のものになるのですが、未だにこうして残っているのには作りの良さというのは欠かせない要素、使ってみてわかるこのレバーの良さ。
STIのようにブレーキレバーに左右の遊びがないのは確かな使い心地を与えてくれます。
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実は彼の地のハードコアドロップバーシングルスピーダーの支持率が高し。
乗りまくる彼らが選んで使っているからにはこのレバーの確かな”良さ”に触らずとも頷いて頂けるのでないかと。
昨今この手のブレーキレバーにありがちなボリュームもさほどないので、手が大きくない方にもオススメしたいところです。
こんなさらっと書いてますがそれぞれ歴史を持つ逸品、いわば”クラシック”です。JORDAN 1であり501でありALL STARです。
上記が手に入らなくなる世の中は想像し辛いかもしれませんが、このブレーキレバー2種はあり得てしまいそうな未来が想像に難しくない現代というのがちょっぴり悲しい。ただこれもまた自転車の進化の過程なのでしょう。
ビッグメーカーがつくる大衆的にはスキマ品番のはずなのですが僕らの価値観ではこれらはレガシー、自信を持ってオススメできるチープシックです。今は。
いつかカタログから消えたらばそのうちビンテージと呼ばれてしまうのでしょうけども。
煽る気なんてサラサラないですが、手に入る内に手に入れておいてください。
いつまでもあると思うなかれ親とSHIMANOレガシー。