自分の好きなフレームに、自分の好きなパーツを、自分の自由でくっつけられるのが自転車の醍醐味でもありますが、
自分の憧れている自転車乗りの真似をしたり、尊敬している自転車人がなんでそのパーツを好むのか、自分も使ってみて体験してみるってのもパーツ選びの楽しみ方の一つだと思います。
僕の場合は、例えばOURY GRIPについて。
Rick Hunter曰く、
STEP 1-とりあえずOURYをつける
STEP 2-乗りまくる
STEP 3-ケガには気を付ける
うむ。これで皆さんがOURY信者になるわけではないと思うけど、僕にとって入信するには十分。
畳みかけます、僕のパソコンの「ランダム壁紙」という膨大な画像フォルダの中から選りすぐりを。
格好いい、と思うバイクにはいつもOURYグリップ。
このFALCONERすんごいな。ENVE主催のバイクショーで、コースターブレーキのこのバイクを出しちゃう天才、たしかにフルENVEではあるけども・・変態。
こうやって見ていると厳密にいえば、
ピカピカのOURYグリップその単体が好きなんじゃなくって、チェーンの油や手垢で真っ黒になって、角が丸くなってヤレたOURYグリップが似合うような”バイク”が大好きなのか、と。
OURYよりも、高性能だったり調子良いグリップは存在するのはもちろんわかっているのですが、このバイクたちが僕を狂わせる、OURY教にようこそ、と。
また、気を抜くとブラックとか地味なチョイスになってしまいがちな自分に喝を入れてくれるのもOURYグリップだったり。
ちょっと派手かしら、なんてチョイスも付けて乗りまくって汚れたらアリになっちゃうこの感じ。
そしてお気づきの方もいるかと思いますが、一口にOURYといっても、形状違いがあります。
この度、新入荷したのは、この”フランジ付き”。
アメリカだとちょいちょい見かけるんですが日本には未流通だったので仕入れてもらいました。幅広なライザーバー、旬なクランカーニュアンスなハンドルにしっくりきます。
凄まじい。
フランジが、シフトレバーやドロッパートリガーの動作に邪魔な場合はチョキンチャンス、ハサミでチョキンと切ってしまってください(それがイケてます)
チョキン。
全ての基本になるのは、フランジなしの元祖OURY。
永遠の定番で、最強。 これ僕のバイクですが、OURYの角がまだまだ立ってますね・・だめだクンフーが足りない、丸くなるまで握り倒さなければ。
カラバリも多し。バイクが殺風景な場合は、バイクを引きで薄目で見て、ちょっと無理した攻めた色を選ぶととっても格好良くなります。
そして細身でフランジなし、ネオ、洗練された”V2”
元祖V1やフランジ付きの「モッコリ感」が邪魔な時はこのV2をどうぞ。長さもV1より少しロング、あまりローテクにしたくない時に。
引きで見ても印象シュッ!不思議ですがV1が好きな人にとっても「V2じゃないとダメ」ってときがあるんです。そのバイクに向き合い、そのバイクの奥底に秘めたる深層OURYを心で読み取って、そのバイクに合うOURYを選んでくださいね。
そしてオールドスクール2兄弟。
ワッフルパターンがレトロな”BMX”。
そして、
マニアックな”ピラミッド”。
マナーにその手のビンテージバイクに合うのははもちろん、意外とストイックなバイクにハズシで放り込むと可愛いです。街乗りなら平気ですが、薄いのでオフロードでアクティブに乗ると痛いです。でも、指抜きグローブとセットでこのグリップを使いこなしていたりなんかしたら超格好いいです。
・・・
またOURYはモッチモチでグリップが良い代わりに、紫外線に弱くてすぐベタベタする、なんて短所もあるんですが(単純に替え時のサインです)室内保管でかつ、いっぱい乗っていると稀に”確変状態”に入ることがあります。
僕のこのV1ブルーがそう。経年で角は丸くなっているのに全くベタベタしていない(最高の状態)この状態を「OURYの向こう側」と呼びます。
これ、こううまくいくときといかない時があります。どうやったら向こう側に行けるのでしょうか。信仰心なのでしょうか。
迷ったらOURY。入信者募集です。さんはい!「もう全てOURYでいいじゃないか!」
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