このオンラインストア限定のメッセンジャーバッグを作ろうとなった時に、すぐに浮かんだのがバリスティックナイロンで作ってみたいという思いでした。

着想点となったバッグがあります。


シュイナードエクイップメントのバックパック。
古いものなんですが、タイムレスな魅力溢れる大好きなバッグです。何年経ってもずっとかっこいい。
ソリッドだけど、どこかいなたい絶妙な仕上がりになっています。

このバッグをスタート地点に新たなメッセンジャーバッグを作る中で、自分がバリスティックナイロンのバッグに惹かれてしまう理由を考えていました。答えは未だに分かりませんが、「シンプルな作り」というのが鍵なのではないかと思い始めました。生地とデザインのバランス感でしょうか。

Blue LugのThe messenger bagは、その名の通りメッセンジャーバッグとして非常にスタンダード。必要最低限で余分なものが無い「そうそうこれこれ」な作りです。
メッセンジャーバッグっていわばただの袋であって、過剰な機能は仕事をする上でむしろ邪魔になり得るわけですね。
それは登山用のバッグでも同じことが言えるかもしれません。

ちょっと脱線しましたが、シンプルな作りと生地感のバランスとしてはとっても良いものができたのではないでしょうか。僕自身今またメッセンジャーの仕事をするとしたら迷わずこのバッグを使います。

ライトグレーってのも実はこだわりポイントで、今バリスティックナイロンにはグレーが無いんです。
ただそこはさすが我らのジャグ兄貴。同様の強度を持つ66nylonという生地を見繕ってくれてライトグレーを実現できました。寄りで見ても見た目はバリスティックナイロンと変わりがありません。
頑丈な生地ということで仕上がりが重くなるかと思っていましたが、重い感じはありません。優秀な生地。

使い込まれまくってその人みたいになっちゃってるメッセンジャーバッグが好きです。
是非自分らしく色々やっちゃって下さい。