このブレーキを使えばインチアップができます。
と言ってもなんでも出来るってわけではありません。
注意して欲しいポイントがいくつかあります。
・リムブレーキであること
・標準のホイールサイズでしっかりとタイヤクリアランスが確保されている(26×2.8インチなど)
(判断つかない場合もあるので手っ取り早いのは履きたいサイズのホイールを知人に借りてみるとか)
また、インチダウンには対応していません。
あくまでもインチアップのみに対応しています。
今回のケースは650Aというホイールサイズから700Cへのインチアップがたまたま作業依頼としてあったのでご参考にしていただければ。
これがすでに700Cにインチアップしたホイールを履かせた状態。
今までお使いになっていたカンチブレーキではブレーキ面にシューが届きません。多少調整が効きますがと届いて欲しいところまでというのは厳しいです。
けど、このモトライトであればシューが大きく上下に稼働するのでバッチリシューが当たって欲しいところまで動かすことができます。
方法としては直感的にもわかりやすいのですが、このシューを取り付けているパーツを緩めて・・・
するとこのように下はここまで、上はここまで動かすことができるのです。
すると・・・
うん、ばっちりくさいですね。
これでワイヤーを張ってあげればしっかりブレーキとして作用してくれます。
今回対象となった車体は650Aという汎用性の高いとは言えないサイズです。タイヤ選びや、チューブ選びも結構難儀します。
ちょっと昔ランドナーとかでよく使われていたサイズですね。
運良くしっかりとタイヤクリアランスの確保されていた車体だったので外径が大きくなってもどこにも干渉することなくクリア。
例えば、昔の26インチのMTBを650Bの少し細めのタイヤで街乗り仕様で乗ってあげる。とかそういうケースには欠かせないアイテムとなってます。
中にはぎりぎりってこともあるので全てに対応しているわけではありませんが、それでもリムブレーキなのにインチアップができる(場合もある)ちょっとした魔法のようなブレーキのご紹介でした。