ただ無性にパーツをお触りしたい日が誰にだってあるはず。

今日僕はステムを触りたい日でした。

THOMSONのように精密さがテクスチャに現れるモノも好きだし、クロモリやチタン製の溶接面にフェチを感じたりもします。

PAULのBOXCAR STEM、アルミの塊から削り出しているモノなので、THOMSONや日東のUI-25と同じ制作工程で作られています。

ですが触りながらまじまじと観察していると、メイドインアメリカを貫くハンドメイドブランドならではの、

いい意味でのアラやこだわりを感じました。

色んな角度からの写真と共にそれを知っていただきたく今日はこんなのを書いています。

前述したようにPAULはアメリカのカリフォルニア州にあるパーツブランド。大きな工場と言うよりは小さな町工場に近いです。

意外に小規模な場所で作られているPAULのパーツ達、どれもマシニング職人のプライドを感じる精度の良いものばかり。

精密なモノっていうのはどこか冷たそうだったり堅そうなイメージですが、

不思議とPAULの商品は同じようなモノを作っていても温かみがある気がします。

レーザー刻印で無く彫り込みでロゴやサイズ表記をしてるところとか、大量生産に不向きな方法でわざわざしてくれているところとかにグッときたりします。

ステムというパーツは、フレームとハンドルを繋げてくれるパーツなのですが、両端にパイプが掴めれば良いだけの形です。

軽さ、精度、剛性などで形や素材が変わりますが、アルミ製のものが世に多く出回っています。

PAULの得意なアルミ削り出しの加工は、前述した3つの要素を極限まで突き詰められる方法なので、

ステムでもその技術が遺憾無く発揮されています。(少しコストが掛かるモノにはなりますが。)

独特の切削痕がPAULのパーツにはあるのですが、このステムにもしっかりとPAULらしく現れています。

(堪らないクビレっす)

デザインと軽量化のために削り込まれた箇所、こういったところの制作者のセンスに思いを馳せたりします。

「アルミの塊を削り出している」

字面だけ見るとめちゃくちゃ重そうにも聞こえるかもしれませんが、ステムなどは中もこうして中空になっています。

ここの穴の開け方も、別に力学とか勉強していない自分ですら、おお…と興味を唆られます。

以前自分の自転車でも使用しましたが、ハンドルの柔らかさを引き出してくれる頑丈さを感じました。

これはさっきの穴と反対側のフレーム側に着く方からの写真ですが、見ての通り穴が貫通していません。

こういった細かいところがその頑丈さに反映されているのかなと思っています。

時々フォークコラムからステムを外すと、ステム内の穴の形に錆が出ている時があるのですが、

このように面がぐるりとコラムを掴んでいたらそういった心配も無さそうです。

穴が開いていないと言えばここも。これに関してはデザインした人の意地な気もします。

ファーストロットは貫通していましたが、最近入荷したモノはここがヌルッと塞がれています。

自転車につけるパーツですが、PAULのパーツは触って観察しても楽しい。

是非お手に取って確かめてみて下さい。