先日再入荷してきたこのフレーム、VELO ORANGE PIOLETを見ながらふと気になりました。
なんかこの感じ、馴染みがあるな…。
そういえば大好きなBRIDGE CLUBに似てるな…。
組んだ感じも結構似てる。
気になると止まらん。という訳で両者(車)ジオメトリ表とにらめっこ。
pioletがこれで、
BRIDGE CLUBがこれ。
ヘッドチューブ(ハンドルの下のフォークが付くパイプ)と、シートチューブ(シートポストが刺さる縦のパイプ)の角度はほぼ一致。
その他各所の数値も似通っている中、大きく違うのがBBの高さ。
ブリッジクラブの方が若干高めなのが分かる。
で、毎度お馴染みの重ねて貰った。
・PIOLET→Sサイズ、26インチタイヤ。
・BRIDGE CLUB→Sサイズ、27,5インチタイヤ。
あれ、BB位置も一致しちゃってるじゃん…。
という合成アクシデントで若干の気まずさもありながら続けよう。
BRIDGE CLUBの簡単な説明。と言うか自分も気になってリリースされた時の本国ブログを翻訳して読んでみたら、
TROLLやOGRE、ECRなどのガッチンガッチンのダートツーリングよりもも少しライトめなツーリングバイク―
もとい、世界一周的な本気じゃないどんな人でも、簡単な軽めの装備で、舗装路も悪路も、ある程度の場所は気持ちよく行けるツーリングバイクを作りたかった。的な事が書いてありました。
日常使いしながら思い立ったらすぐショートトリップへ。土遊びも得意だぜ。
みたいな使い方のバイクのもう一つのカタチを作ったんですね。
で、本題のピオレットはと言うと、
本国サイトの紹介文を翻訳してみる。
“Pioletは、バイクパッキングおよびラフロードライディングフレームです。
未舗装道路や砂利道、シングルトラックなどのオフロードツーリング用に設計されています。
頑丈でシンプル、そして非常に高性能になるように構築しました。
他のフレームと同様に、ダブルバテッドクロモリ鋼です。
フォークはトリプルバテッドで、軽量化と強度の向上を実現しています。
シートステイはクールなモノステイウィッシュボーンに、セグメントタルフォークを装備しています。
フレームセットはボス(ネジ)で覆われているため、ラック、ウォーターボトル、ギアケージ、
さらにはフェンダーを簡単に取り付けることができます。
バイクバッグパッキング、または昔ながらのラックアンドバッグツアラーとしてもセットアップ出来ます。
XCマウンテンバイクと同じように見えますが、各所ツーリング向きの設計になります。
ドロップバーやフラットバーで組むのも良し。サスペンションフォークでなくとも、良い感じのフィーリングです。
Smallは26 x 2.4インチタイヤがベースで、
M、L、XLは、29 x 2.4″インチ、もしくは27.5×2.8インチ(!!)タイヤを使用できます。”
(Mサイズ、27.5/2.8インチタイヤを履いている車体。)
なるほど。PIOLETはVELO ORANGE流のダートツーリングバイクだったのか。
前に組んで乗ってみた時のことを思い返してみると、
「マウンテンバイクの形なのに車高も高くないし安定感がある乗り物だなー。」
というのが第一印象だったかも。地面にペタっと張り付いてスイーっと進むような気持ちよさがあった様な。
(実はSURLYブリッジクラブやCRUSTのEVASIONよりも先にこのバイクを乗った様な覚えがある…。結構昔からあるのね。)
説明に出てくる「セグメンタルフォーク」はフォークの形状。
どうやらFAT CHANCE CYCLESが商品化したのが最初?(TANGE製だったというのも驚き。)
タイヤクリアランスの確保と、剛性と弾性の両立を図った設計だったのではと言い伝えられています。(詳しい人誰か教えて!!)
「モノステイウイッシュボーン」は、シートステーの作り方の一つで、
過去にMTBのクロモリフレームで流行った事があるみたい。
効能は「縦剛性を強くする」とか「カンチブレーキの効きを良くするため」とか、
「製作しやすくするため」だとか、色んな情報が錯綜しててこれだっ!!って答えにはたどり着かなかったけど、
恐らく古いバイク、が好きなVELO ORANGEの趣味的アクセントなんだろうなと解釈しました。
(そういえばMOOTSのバイクは今でもこのモノステーだな。)
自分も趣味に脱線しかけたので戻ります。
古いマウンテンバイクのテイストを残しながら、V.Oが作りたかったのはツーリングバイクなので、
フォークにはなんでも付けれる様に各種ネジが装備されているし、
フレームにも各種ネジ穴が散りばめられています。(写真なかったけどダウンチューブ裏にも。)
あまりフォーカスされていないけど、ヘッドチューブ周りのこれでもかっていう補強にも注目して欲しい。
トップチューブとダウンチューブにガセット(補強プレート)が溶接されている分、ちょっとの派手な乗り方や、
フロントにどっさり積載しても効果を発揮してくれそう。
ダートバイク、ツーリングバイクとして生まれた本フレームだけれど、自分たちがおすすめするとしたらやっぱりこんな乗り物。
カゴ付けてスタンド付けて…、日常の相棒としてのポテンシャルは充分。因みにフェンダー(泥除け)も付けれます。
何気に2016年(2015年?)から形が変わって無さそうなのと、
12㎜スルーアクスルだとかBOOST規格だとか新しいトレンドに乗っからずに、
クイックリリースホイール対応で作り続けているのもなんだか潔い。
ツーリングジオメトリ(設計)と言うのが日常的乗りやすさにも通じるから、
僕らもおススメしやすいバイクがまた一つ増えた感じです。
因みに、
ノリでこちらも重ねてみる。
ジオメトリを見る限りこれは全く別物っぽいな…。
それでは。