我々メカニックは、自転車を修理したり作ったりするお仕事の傍らで、商品のお店の在庫を見ながら各パーツやら備品なんかの発注もやったりします。

直近で困ったのがBROOKS。サドルなどはちょこちょこ入ってきたけど、メンテナンス用のWAXが底をついてしまいどうしたもんかなと。

そういえば、

GILLES BERTHOUD「ジルベルトゥー」のwaxは在庫あるんだよな。BROOKSと同じ革サドルメーカーだし、使い道も使い心地もほぼ一緒なのでは??

という事で実践。

革サドルを使った事があまりないし、正直サドルのケアなんてしなくても良いっしょというマインドの自分なので上手くできるかどうか…。

用意したのはBROOKS、ジルベルトゥ両方のワックス。今回はジルベルトゥを使います。

開けてみるとBROOKSは乳白色に対し、ジルベルトゥーは黄色みがかったはちみつ色。

匂いはBROOKSが石鹸のような形容し難い匂いに対し、ジルベルトゥーがほんのり甘い匂いでなんだか美味しそう。(食べられません)

触感はどちらもオロナインくらいの柔らかいペースト状で、人肌で溶けていく位に柔らかい。

今回用意したのはもう後戻り出来ない所まで来ちゃってるMAX先輩のB17 FLYER。

絶対劇的に良くならないとは分かっていながらも、それでも試したくなるのが私もといメカニック。

ちょっと下拵えをして早速塗ってみる。

前述した通り柔らかいので、皮革にスムーズになじむけど擦り込み過ぎに注意が必要。

(ワックスが入りすぎると革が柔らかくなり過ぎる為。)

だけど一回塗るだけでしっかり馴染むのは楽かも。

最初がカラッカラに干乾びていたので、ちょっと潤いが戻った。のか?

で今回これも使ってみたかった。

ジルベルトゥーが出しているトリートメント。どうやって使うのか分からない(情報が全然無くて…。)けど、

ひたすらに磨いてみた。

うーん、鈍いけど輝きが2%ぐらい戻ったような気も…。

ただ一番最初の時に比べれば一目瞭然。使用していくうちに磨き上げられて光沢が戻る事は絶対にないけど、

これで雨風に対しての防御力は+3ぐらいは上がったはず。まだ輝きあるサドルだったら多分+70位は上がると思うんだけどね。

マックスさんに使って貰って経過観察してみます。

これだけじゃちょっとパンチないレビューだなと思い、自分のサドルでもやってみる。

さすがにアンコ入ったサドルにワックスを使うのが怖かった(中に染み込んでエンドレスヌルヌルになる恐れ)なので、トリートメントで軽く磨いてみる。

お、結構輝きが戻ったかも!!

本革製のサドルなら、アンコ入りでもこのトリートメントで良い感じにケア出来そう。

 

~綺麗なサドルは好きですか?~

それではー。