昨日のブログでもご紹介した私の新生LOW CX。
シングルスピードにするなら、先ずテンショナーを使わずに組みたい自分なので色々と考えましたが、
あのクランクを使いたいからBBでは引っ張れないし、
あのハブを使いたいからハブでは引っ張れないし…とモヤモヤしていました。
そもそも何故テンショナーを使いたくないかというと、
・チェーンを張る為のパーツなので、転んだり、泥詰まりしたり乱暴な乗り方ををする自分は破損させてしまいそう。
・単純に見た目がスッキリしない。
の二つの理由があるからです。
なので今回は自分的に結構苦渋の決断でPAULのMELVINをインストールしました。
モノとしてカッコいいのは分かるけど自分の信念を曲げた感がちょっと悔しいです。
使い心地はさすがPAUL COMPONENTSと言わざるを得ない堅牢さ。
プーリーだってわざわざベアリング内蔵のを自分たちで作って入れてるぐらいだからチェーン送りも凄いスムーズ。
で、付けて思ったけど普通にカッコよくて余計悔しい。買って良かった。
そしてこのテンショナー、上のPAULのオフィシャル動画のように、
2つのプーリー、バネによる張力があるからこそ、工夫次第ではシングルスピードの垣根を超えるような使い方も出来ます。
歯数差が20丁までの動かせる可動域故に、例えばクランク側に変速機を付けて、フロントトリプル、もしくはダブルで使ったりなんかも出来ます。
(具体例、一番大きい歯数が48丁、真ん中が38丁、一番小さい歯数が28丁のトリプルクランクを持っていれば、それを後ろだけシングルにして、フロントディレイラーだけ作動する自転車が作れます。)
シングルギアテンショナーとしての役割のパーツというよりは、PAULの遊び心と好奇心が詰まったパーツのように思えます。
こんな風にね。と、すぐ実用例を出せてしまうBLUELUG3店舗の引き出しの多さと、スタッフの応用力は、働いている中の自分としても驚いてしまう。
RIVENDELLで使うのも良い意味で気張らずな組み方が出来て好感が持てます。
先日のブログでも書いたけど、
“果たして自分に変速機って必要なのか””となってから、
不自由はないし、身体的に精神的に欲しいと渇望するわけでもなくて。
いや、欲を言えば欲しいくらいはあるか。でも今のファミリーが自分の生活の中ではとてもちょうど良い塩梅なんです。
しいて今自分が欲しい変速付きの自転車の条件とすれば、
・重い荷物を積んで長い上り坂も何とか漕げる自転車。
・身軽な装備で舗装路を延々と休まず長距離走れる自転車。
の二つくらいなんだよなと言うのが、このシングルギア症候群を喰らって出てきた答えなのかも。
自分が今自転車で何が欲しいのかで迷っていたら、変速機付きのあなたはちょうど良いギアの位置のまま触らずに、しばらく乗ってみると良い。
それで触っちゃったら変速機があったほうが良いと思うし、
そのまま気付けば3か月ギア変えてなかった…という風になったら、そのケがあるかも…。
それでは。