かれこれ4〜5年前ぐらいだろうか。シクロクロスのレースで走ってみたい、でも日常使いでも機敏なバイクが欲しいと、
あるお客様がこのバイクを組んでくれた時の事を思い出します。
今見ても、トラッドなシクロクロスバイクでめちゃカッコいい。
納車してからもコツコツとパーツのアップグレードをしたり、
あの日のレースはどうとか、このタイヤがいいかもとか、
色々話したりしながら、お客様とこのバイクと年月を過ごしてきました。
その間にも趣味嗜好が変わりもするし、実はレースにあまり出場しなくなっちゃったりとか、時の流れる中で起きる気持ちの変化は当然あるはず。
生活様式の変化。最近よく聞くこのフレーズは自転車の車種選びにも置き換えられるみたいです。
その気持ちの変化を精査して導き出し、選んでくれたのはこんなフレーム。
急ぎすぎないバイク、行ける場所を広くするバイク、モノを運べるバイク、
CRUSTが作るフレームは程よくどの使い道にもマッチします。
今回選んで頂いたフレームはROMANCEUR(ロマンサー)。
紛う事なきツーリングバイクのその形です。
ラック、フェンダー、ボトルケージのマウントもこれでもかってくらいに付いています。
無駄を削ぎ落して速さに集中できるレースフレームとは真逆の作りですが、
実は付くパーツの規格は共通だったりします。
ブレーキの方式やハブのエンド幅などは以前乗っていたシクロクロスと同一。今まで使っていたパーツがそっくりそのままスムーズに移せました。
乗り心地はやはり以前のシクロクロスとは別物。もう少し日常に寄り添ったフィーリングを体感してくれた様子。
CRUSTはどのモデルも、伝統に沿った形ながらどこか違和感(良い意味で)を感じる乗り心地を感じます。
SURLYやALL CITYなどでも似た使い道のフレームがありますが、またそれとも違った感じ。
っていう移し替える器選びは楽しいですよという内容でした。
自分が持っている最近出番の少ないバイクの規格、サイズなどを調べてみて、
なんか実はずっと気になっていたあのフレームと比べたりすると、
もしかしたらミラクルフィットな素敵な出会いがあるかも。