上馬店より、時差ぼけの眠気を大量のフリスク摂取によって回避しているタニです。
今日はSURLYのお話。
ちゃんと統計を取ったわけではないですが、
僕らのお店で、初めてのバイク、1台目のバイクをお探しのお客様に、お勧めすることが一番多いのはSURLY。
「今までママチャリやクロスバイクしか乗ったことがないんです」
「昔ロードバイク乗ってたんだけど、しっくり来なくて乗らなくなっちゃった」
なんてお店でお話ししてくれるお客様。ファーストバイクではないけど、今までの自転車より自分に合うものを探しに来てくれた方が気にいってくれることが一番多いのもSURLY。
でも不思議なのが、NAHBS会場の駐輪場。
おそらくこのバイクショー開催中の3日間、地球上で一番自転車偏差値が高騰するこの場所で、よく見かけるのも、SURLY。
初めてのバイクとしても多くの人にフィットするのに、それが入り口で、その先どんどん自転車の便利さや格好よさにハマってしまった人達にも愛されるのもSURLY。
敷居が低いんだか高いんだか、ビギナー向けだか玄人向けなんだか、本当不思議なブランド。
もしかしたら、この現地のSURLYたちもファーストバイクなのかも?最初の1台からずっと永く乗りつづけられたバイクたちなのかも?
初めてのバイクとしてお勧めする理由は値段が手頃だったり、好きな色にペイントしやすかったり色々あるのだけど、僕の中で大きいのは、長年乗ってもらったのちに「なるほどこれSURLYだからか、コイツにしてよかった」って思ってもらえる率が高いから、です。僕もそうでした。
だから僕はSURLYに乗ってほしい。
本日は上馬店で組んだSURLYのバイクチェック。
*SURLY* steamroller (49)
もしあなたが「ややこしいしギアなんていらない」、「ゴチャゴチャしてないシンプルなものが好き」なんて想いがあるなら、ぜひ選んでほしいフレーム。変速ギアはそもそも付きません。ワンスピード。
ギアなしで大丈夫かな、通勤路にイカつめの坂があるなあ、なんて不安があるのなら、ぜひ試乗して見てください。きっと「お!想像より軽くて進む!」とびっくりしてもらえるはずです。
ぐいっと大きくライズしたハンドルバーはOLDマウンテンバイクの香り。
パーツ構成はシルバーかブラックか、いいや両方!が最近の気分です。白黒反転のニュアンスで選んでみました。
ホイールは旬の650B化。インチダウンしたらまん丸極太タイヤもすんなりなのがこのフレームならではの長所。モッチモチの乗り味。
(合わせてブレーキをロングリーチにする必要がありますが、PAULの RACER BRAKEが届くか実験したくて試したのですが、スペック数値上は届くと思ったのだけど無理でした。リムにもよるのかもしれないけど)
ペダルは踏み面の大きなマウンテンバイク用。いつもの格好、いつものスニーカーでドカッとまたがって近場でもいつもの目的地へも億劫じゃない小回り。トゥクリップや専用シューズが必要なビンディングは今回はなしで。
時にシングルスピードは、ギア付きが助けてくれる場面で自分次第です。でも登りは立ち漕ぎすればいいし、フリーギアで組むなら降り坂はWHITE INDUSTRIESのコグの音を聞きながら流せばOKです。
不便を感じたり用途が変わったらサッとパーツを交換、カスタムして自分にアジャストできるのもSURLYの楽しいところです。
そしてそんなファーストバイクも、年月が過ぎるといつの間にか、あの駐輪場で見た、それぞれに唯一のSURLYになってるんじゃないでしょうか。
フレームの種類も多彩、それぞれ長所短所があります。どのSURLYがあなたにハマるか、お店でぜひ相談してくださいね。
タニ