クランクの”スパイダー”って気にして見たことある人って居ますでしょうか?

クランクのアームとチェーンリングを繋ぐこの星形の部分です。
これはCANE CREEKを象徴するアイテムのひとつである、
フルチタンのクランク”EEwing“の周辺パーツのひとつとして出されているモノ。
ぱっと見まぁただの普通のクラシックな5アームスタイルのスパイダー、なのですがこのスパイダーだからこそ実現出来ることがあります。
それはなにかというとフロントダブルにした際のチェーンリングの”サブコンパクト”化。
クラシックな5アームのクランク形状で且つ、より小さいチェーンリングを取り付けられるのです。
それまでこのクランク形状の小さい方のギア(軽い方の帯域)のサイズは34Tが限界でした。それは物理的な限界の最小サイズだからなんです。
この5つのボルトで止める”円”のサイズの都合上どうしても34Tが限界、それよりも小さいサイズになるとチェーンとクランクがぶつかってしまうのです。
これがどんな時に活躍するといいますと、より軽いギアの帯域が必要な太めのタイヤを履いたグラベルバイクをはじめとしたバイクを組む時に活躍するんです。
例えばSHIMANOのグラベルコンポーネントであるGRXのクランクセットは小さい方のチェーンリングが30 or 31T。
こうなると峠の上り坂はもちろんのこと、より辛いガレ道の上り坂でも無理なく足をつかずに登れる軽いギア比を生み出すことが出来ます。
そこで出番なのがこのEEwingのスパイダー、とインナーギアで32Tの設定があるPRAXIS WORKSのチェーンリングのセット。
インナー32Tの設定はホビーライダーにとって非常に心強い味方です。

スパイダーを横から目を凝らすと一部不自然な凸凹になっている部分があるのですが、
これによってインナーにチェーンをかけた際に本来であればぶつかってしまうスパイダーとチェーンの空間を生み出しているのです。これ考えた人天才かよ。

またPRAXISのインナーのチェーンリングも特殊でギア側に5ピンの雌ネジが切ってあり、それもスパイダーとチェーンの空間作りに一役買っています。
そんなチェーンリングはそもそもメーカー各社作っているところは少なく、、、
対応するクランク側がそもそも少ないのでそらそう。(PRAXISではそれ専用のクランクアームも作ってる)
このスパイダーの特徴を遺憾無く発揮するのであれば、このPRAXISのチェーンリングとセットで使っていただきたいところですね。
いや、そこまでせずとも、デフォで小さいギア比実現できるGRXとか使えばいいじゃんか、、、
って思うのも痛いほどわかるのですが、いわばモダンの”粋”ともいえるEE wingのフルチタンのクランクアームで且つ、クラシックな5アームで低ギア比を叶えるスパイダーを合わせて作っちゃうところにCANE CREEKのそこはかとない執念を感じてうおおおって思うんですよね。
(中の人にそんな洒落心を持っている人が居るというのがCANE CREEKを好きになる理由のひとつです)
なお、根本の規格はSRAM 3ボルトタイプなので、少し前のSRAMクランクであったり、PaulのPURE CRANKでもお使い頂けます。
この3ボルトマウントのクランクにおける”スパイダー大喜利”に決着をつけるほどの逸品ではありますが、
Paulには是非クランクと同じ質感でスパイダー作って欲しいよなぁ、、、と勝手に期待をしているのはここだけの話。

なおこのパーツ自体はそもそもつけられないクランクアームもあります。
SUGINO mighty tourであったりVOのクランクであったりと、このスパイダーとクランクアームが一体型のタイプは使えません。
往年のクラシックなクランクにはおおよそ取り付け不可ですのでご注意をば。




