リアエンドの金具を付け替えることによってギアードどシングル両方の組み方に対応する、唯一無二の個性を持ったフレームであるVelo OrangeのRando
最初は普段使い用の快速フラットバーロードとして組んだのですが、つい最近”味変”してみました。

まずはフレームだけの状態になるまでバラしていきます

6mmのボルト2本で止まっているリアエンド金具を付属してくるもう一つの金具に付け替えるだけです。

ビフォーアフター。
エンド幅は130mm→120mmになるので、すでにトラックバイクを持っている方であればそのままホイールを使いまわせたりします。

そしてこちらが味変後のMy Rando MK2です。
最大38mmのタイヤクリアランスとシングル化のギミックで、実はトラクロに最適なのではと組む前から目論んでいたのを、レースがあるタイミングで実行に移してみました。
パーツ構成が全く違うので当然と言えば当然ですが、まるで別のバイクかのような佇まいに。

こちらはこのフレームをデザインしたVOスタッフ・クリントのシングルスピード仕様のRando
細身のフレームのシングルスピードで太めのタイヤを履いた佇まいの美しさが強烈に印象に残っており、いつかは自分も同じスタイルで組みたいと考えていました。
彼が来日した時に、「Randoでトラクロするのってどうかな」と自分の妄想を話した時に、”絶対調子いいよ!!”と太鼓判を押してもらっていました。
一つ気がかりだったのは、トラクロのレースでの適性。
トラックバイクではなく、中長距離を快適に走るための”ロードバイク”として設計されているので、レースには向かないかも、という不安がありました。
しかし、実際レースを走ってみるとその不安は杞憂に。
純粋なトラックバイク程のキレの良さはないですが、その代わりにスムースで抜群の安定感がある乗り味で、トータルバランスで速いバイクという印象。
今までAffinityのloproやSurlyのcross checkでトラクロを走っていましたが、総合的には自分の今までのトラクロバイクで一番調子がよいと感じました。
元々トラクロフレームの選択肢はそこまで多くありませんが、ここにきてダークホース見参。こんなフォークをインストールした暁には無双ではないでしょうか。

最近はせっかくシングルにしたから色々こねくり回してみようと思い、こんな感じで乗っています。
シングルスピードスポルティーフとでも言いましょうか、日々の行動圏内を快適に走り抜けてくれます。
組んでからの一年ちょっとですでに3回ほどフォルムチェンジしていますが、もうすでに新たなフォルムへの変身を目論んでいるので、また機を改めて。
