WTBが1992年にリリースし、それからずっとリリースされ続けている”Original Trail Grip”

誕生した当時の名前はただシンプルに”Trail Grip”という名前だったそうですが、WTBはオリジナルに敬意を払って今はこの商品名で販売しています。

Throwback Thursdays: 1992 WTB Trailgrips

WTB本国サイトのブログにこのグリップに関する記事があるのですが、マウンテンバイクが隆盛し始めた80年代~90年代初頭にかけてはまだまだ専用のパーツは少なく、1982年に創業してからの初期のWTBは既存のマウンテンバイク用に設計されたものではないものをカスタムして、マウンテンバイク用のパーツとして使えるようにしていました。

彼らは元々Magura社がオートバイ用に作っていたグリップをカスタムして使っていたのですが、それがめちゃくちゃ硬い上にフランジ部分がシフターに干渉することが度々あったので、いっそのことイチからオリジナルでもっと調子がいいものを作ろうと思い立ち、誕生したのがこのグリップです。

現代の本格的なマウンテンバイク用のグリップに比べるとかなりクラシックでシンプルな作りですが、八角形のフォルムと内側のわずかなフレアのおかげで握りやすい上に、WTBが独自に開発したDNAラバーにより耐久性と滑りにくさが高次元で両立されており、シンプルかつ機能的なこのグリップはクラシックとして当時から現在に至るまで多くのライダーに愛されています。

そのシンプルなルックスとカラーで本格的なMTBには勿論、ちょっと渋い雰囲気を出したいエブリデーバイクにもピッタリ。

カラーバリエーションは黒のみですが、その昔クリアーもあったとか…(画像を探したのですが見つけられませんでした)

僕は自分のJoe Appaloosaに付けています。シンプルなグリップがつけたかったから、というのと

Riv本国スタッフWillのこの時のHomerにめちゃくちゃ影響を受けて憧れで。


WTB本国のこのグリップを紹介するブログの一文に

“They’re classic. Can’t mess with a classic, they’re still comfy and perfect.”

”これはクラシックだ。クラシックを軽んじてはならない、現代においても快適でパーフェクトだ。”

とあります。

自社の普遍的な名作を大事にし、リリースし続けるWTBの姿勢に尊敬の念を抱いて握り続けていこうと思います。