お家のパーツボックスを整理整頓していると、奥深くからこんなものが出てきました。

サンツアーのトラックハブ。大昔に乗っていた競輪ピストで使っていたもの。

懐かしくてシャフトをクルクル回していると、溢れ出すあの頃の思い出。

優しい眼差しで「よう、元気かい」と俺を見つめるnjs刻印、井上雄彦カメレオンジェイル。

中を開けてみると、当時の自分が下手くそながら一生懸命グリスアップしてあって、ピカールで夜な夜な磨いた記憶と共にこぼれ落ちる涙。ガンブレイズウェスト。

青いグリスはマイクロロンかな?わかる人同世代。フロントはシールドベアリングでした。

捨てることもできないし、15年ぶりにホイールにしようか・・・
MASH STEELFRANK JONESで使おうか・・・

なんてノスタルジーからくる衝動は錯覚か。

 

しかし、

「しまった、これ36穴やんけ!!」

久々すぎてそんな基本的なことも忘れていました。

今さらARAYAゴールド/チューブラーで組むわけいかないし、お店の在庫のある36穴リムはごっついツーリング用しかないし、また押し入れに封印かな、と諦めていた最中、

雲の隙間から救世主、

「PACENTIブルベがあるじゃないか!」

このリム36穴の設定があります。

チューブラーリムよろしくなクラシックなBOX型の形状、ハトメ(重要)そして、

このクラシカルなデカールもとっても素敵。

軽量な代わりに柔らかいのですがそもそも比較してたのはチューブラーリム。なんちゃない。

思い出競輪ハブ救出作戦において、何か運命じみたものを感じたので定休日にホイール組み敢行。

とっても良い佇まい。

ピストハブに限らず捨てられない36穴ハブお持ちの方いるんじゃないでしょうか。DURA-ACEで組んでも素敵だろうし、

もしくはひょんなことで手に入れた古いカンパのハブを再び輝かせたり、叔父さんから譲ってもらったロードのレストアなんかでも使えるかもしれない。

忘れ去られていた思い出のハブが、時空を超えてとってもお気に入りのホイールになりました。とりあえずFrank Jonesで使ってROADUNOを待とうかな。

ちなみにこのルックスでとっても軽量(A23より軽い、耐久性求める人は注意)そしてチューブレスにも対応、僕にとってはいうことなし、です。