みなさんトラックバイクに乗る時の携行品っていくつかあるかと思います。
ハンドル位置やサドル位置がしっくりこない時に使う六角レンチが詰まったマルチツール、
出先でパンクしてしまった時の予備チューブ、そしてその際に車輪を外すための15mmボックスレンチ。
人によって普段持ち歩く品数に多少差はあれど、上の3つは最低限持ち歩いて(漕いで)いる方が多いかと。
今回は15mmボックスレンチのお話。
ちなみにPhilwoodとPaulのトラックハブを使っている方は不要です。
上記ブランドは車輪の脱着はスタンダードな15mmのナットではなく6mmの六角レンチで脱着可能なボルトで固定しているので。
競輪系のモノをはじめDIA-COMPEやSURLY etc、世の中の圧倒的大多数のトラックバイクの車輪は15mmのナットで固定されています。
なので「トラックバイクの工具」といえば1番に頭の中に思い浮かぶ工具、各メーカーから販売されているわけなのですが、個人的に以前から使っていたものを失くしてしまい先日SURLYのJethroに新調したのですがなかなかこれが調子が良いな〜と思いまして。
単純に15mmのナットをしっかり掴めれば、トラックホイールの脱着向けではなくとも一般的な用途のモノでも大丈夫ではあるのですが、ただ1点欠点というか気になる部分がありまして、
デカイんですね。リュックとか背負って乗る方だったらバッグにポイッと出来るので別に問題にならないとは思いますが、
なにぶんシンプルなトラックバイク、持ち歩く工具もシンプルミニマルにありたいと思うのは至極自然かと。
サドルバッグにサッと収まるサイズ感なのは非常に嬉しいところ。
SURLYが考える工具、もちろんサイズが小さいだけではありません。
スキッドをはじめとしたトラックバイクのトリック、
いわゆるなスポーツバイクの乗り方の想定以上にリアホイールに負担がかかる=固定部分に大きな力がかかります。
なのできちんとハブナットを締めていないとナットが緩み、ホイールがズレる可能性があります。走行中にズレたら非常に危ない。
jethroはコンパクトな分、柄が短い=力を掛け辛いという欠点があるのですがそれをカバーするためにある作りになっているんですね。
上から見てみましょう。
柄がスプーン形になっているのでグッと力をかけても手が痛くなり辛いんですね〜、思う存分力をかけてナットを締められます。
ソレ向けでない15mmのボックスレンチって薄型に作られているものが多いので力をかけた時に手ェ痛い!力掛けづらい!ってのはあるあるかと。これよく考えられてる。
そしてナットに対してスプーン部が少し斜めになっていることによって、SURLYのsteamrollerのようなエンド部分が凹んで内に入っているタイプにも対応。
極め付けは栓抜き機能付き。最高。
アメリカのバイクブランド、15mmレンチと栓抜き合体させがち。そういうとこ好きです。
小さい=失くしやすいじゃん!って方は是非カラビナにくっつけて家の鍵と共に携帯してください。
トラックホイールの脱着という部分だけで考えると15mmボックスレンチにおけるアンサーなんじゃないかと最近ふと思った次第です。