PARTSLIST
Frame : | *Rock Lobster* | |
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Wheel : | *PAUL* track hub × *VELOCITY* quill rim | |
Cog : | *EURO ASIA* delux steel track cog | |
Tire : | *CONTINENTAL* grand prix 4season × *CONTINENTAL* gatorskin | |
Stem : | *EASTON* ea50 | |
Grip : | *RITCHEY* wcs true grip | |
Bar end : | *NITTO* FW-25 large bar end | |
Saddle : | *SELLE ITALIA* flite 1990 saddle | |
Seatpost : | *EASTON* EC70 | |
Seatclamp : | *DKG* | |
Chain : | *IZUMI* track racing chain | |
Pedal : | *LOOM* x-track |
“Rock Lobster”
カリフォルニア州はサンタクルズに工房を構えるPaul Sadoff氏は1978年からフレームビルディングをスタート。
フレームビルダーとして50年のキャリアという轍を刻もうとしている今なお、第一線でオーナーの要望に応えカスタムのフレームを作成するマスタービルダーの一人です。
世界中のサイクリストに提供し続けるリビングレジェンド。甲殻類の王その人です。
“フレームはニーズを満たす為の道具”という思想のもと作られるRock Lobsterのフレームは工芸品のような目に美しい華美な装飾は無くごくシンプルな見た目。
無骨なTIG溶接で生み出されるただただ乗る為の道具として突き詰められた1本は機能美を体現、世界中のレーサーを中心に強く支持されている西海岸の伝説的な人物です。
昨年のMADEのRock Lobsterブースに佇んでいた赤いトラックバイク。
その1978年製のクラシックなトラックバイクは、Rock Lobsterの屋号でフレーム作製する以前にRouiterという屋号でフレーム作製をしていたときのもの。
この生き証人的1台がきっかけとなり、同色のトラックフレームの作製をお願いしたのです。
一次元的な速さがどうとか、硬さがどうだ、ステアリングがどうのの”点”のみでは表現できない、
自分にしっくりくる”線”の程良さというのは専用機のカスタムフレームを手にした人だけが得られる希少な体験だと思います。
世間一般的なトラックバイクといえばイメージされるカタチとは少しばかり異なる部分もあるのですが、形状は機能に従います。
世にありふれていない1台だからこそこうしてオーダーする意味があったなと感じています。
西海岸のリビングレジェンドが自分のために作ってくれた1本という事実だけで震えるものがありますが、なによりも”自分専用機”としてしっかりフィット、ニーズを満たしてくれる1本になりました。
こちらのブログでこのバイクを組んだ経緯が解説されています。
by 一周