PARTSLIST
Frame : | *BLACK MOUNTAIN CYCLES* road | |
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Headset : | *CHRIS KING* nothreadset 1 1/8 inch | |
Wheel : | *CAMPAGNOLO* zonda | |
Tire : | *ULTRADYNAMICO* cava race tire | |
Handle : | *NITTO* all road bar plus | |
Stem : | *NITTO* MCR22 | |
Bartape : | *BROOKS* microfiber bartape | |
Saddle : | *BROOKS* swallow chrome | |
Seatpost : | *BL SELECT* slit seatpost | |
Brakecaliper : | *VELO ORANGE* grand cru long reach brake | |
Pedal : | *MKS* sylvan touring next |
弊社デザインチームの、通称”でかつよ”氏が乗っていたBIANCHIのビンテージロードバイクからパーツを移植したMolteni Orangeの1台。
この手の一昔前のロードバイクのパーツを飲み込み、ロードバイクの姿形のまま日常にフィットさせることが出来るのはこのバイクのひとつの側面でもあります。
基本的には細いタイヤしか飲み込む余力のないオールドロードバイク、それによる乗り心地の硬さや路面に気を遣うストレスは無意識の中で自転車に乗るON/OFFのスイッチが生まれる程度には僕らの日常からは離れる乗り物。
でかつよ氏もそれを常々感じていたところ、このフレームの着弾を機に載せ替えに踏み切ってくれました。
オールドなロードフレームとはいえ、ホイールやギア周りの概ねの規格はほぼ変わらないのですんなりと載せ替えが可能。
ブレーキに関してはこのフレームの特徴であるブレーキシューまでの脚が長い”ミディアムリーチ”キャリパーブレーキが適合なのでそこは個人的にも大好きなVelo Orangeの逸品をインストール。
このグレーが特徴的なタイヤはUltraDynamicoの33.3Cのcava race。
グラベル、オフロードタイヤのイメージの強いUltraDynamicoですがこのpavementゾーンもカバーしているのは流石。
テクノロジーの粋と同時にブラックボックスが詰まった現代のバイクの調子の良さよりも、自分にとってはこんなシンプルなバイクが自転車を知って10年経った今なお心掴まれますし、
それは自分に限らず世の中の多くの”日常”に軸足を置いて自転車を楽しむ方達にとっていわばアンサー的1台のはず。
このロードフレームが輝く時代が今まさにこの瞬間やってきた、というのを考えると少しロマンめいたものを感じずにはいられません。
僕らが自転車をはじめて格好良いと思ったあの時のロードバイクの姿形を彷彿とさせ、馴染みよく仕上がったのでないかなと。
こちらのブログでさらに詳しく解説しています。
by 一周