Frame : | *RIVENDELL* atlantis
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Front wheel : | *VELOCITY* atlas rim × *SON NABENDYNAMO* SON 28
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Rear wheel : | *VELOCITY* atlas rim × *SHIMANO* XT
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Tire : | *MAXXIS* ardent
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Brake Lever : | *PAUL* love lever
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Crankset : | *BLUE LUG* XMC crank set
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Chain : | *KMC* X8 chain
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Handle : | *NITTO* LOSCO bar
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Stem : | *NITTO* technomic 225 stem
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Shifter : | *RIVENDELL* S-2 thumb shifter
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FD : | *SHIMANO* CLARIS
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RD : | *SHIMANO* ALTUS
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Saddle : | *BROOKS* b17 standard
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Front rack : | *NITTO* m-18 front rack × *WALD* 137 basket
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Pedal : | *MKS* lambda pedal
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Grip : | *ESI* racers edge grip × *BLUE LUG* acrylic cloth bar tape
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Headlight : | *SON NABENDYNAMO* Edelux II
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Bell : | *SPURCYCLE* raw bell | |
PBH:86cm / Saddle Height:75cm
RivendellはPBHという股下の長さを目安にフレームサイズを導きます(それまでつい身長をメインにサイズを判断していた僕はこの理論もすごく勉強になった)。PBHで見当をつけたらその次に普段慣れているサドルハイト、そして身長、乗り方や組み方という順番で決めていきます。
こちらのオーナーのPBHは87cmでサドルハイトは75cm。現在入荷している新しいAtlantisとは少しサイズの刻みが異なりました。
このサイズからホイール径は700c(29er)となります。昔のAtlantisはタイヤクリアランスはそこそこだったようですが、現在は2.4インチのタイヤまで入るようになりました。
でも!決してオフロードに特化したフレームな訳ではなくって、あくまでRivendellの元祖「ALL-ROUNDER」=万能でちょうど真ん中にあるバイク、です。
このオーナーは限界まで太くてお住まいのエリアの近くにある自然あふれる場所も走り回れるMTBタイヤにてご指名。MAXXISはこの薄いベージュのタンサイドのタイヤはフェードアウトしてしまったようです。今後はグラベルキングのようなコーヒー色のブラウンサイドになるようです。
ハブダイナモ搭載でライトは明るく強力なSONのものにしました。ルックスだけじゃなくって故障も少なく、原始的なスイッチ機能も壊れにくい。NITTO M-1ラックの足にマウントすれば荷物で光を遮りません。
Atlantisは「オフロード専用」じゃなくってオフロードも走れて、「ツーリング専用」じゃなくってツーリングもできる、頑丈でただの通勤車にもなるし、40〜48cのオンロードタイヤを履かせればスイスイ街乗りバイクにもなる。だからALL-ROUNDER。
なーんて褒めすぎると、軽くて速い最新のグラベルバイクと比較されて「重いじゃないか!」「遅いじゃないか!」なんて言われてしまうことがあるのだけど、Rivendellにそんな要素は求めちゃいけません。
8速という現在ではチープでローテクとされちゃうシマノのコンポで組みました。十分すぎるほどちゃんと動くし十分です。美しいフレームにボテっとブチャイク(失礼)でカジュアルなコンポを積んだこのギャップが愛おしいです。クランクは弊社オリジナルXMCクランク。センターのボルトキャップはチェーンとお揃で真鍮をポコン。
チェーンをGOLDにしてみたのは、なんかバイクに立体感が出るかな、とアドリブでさせてもらったけどオーナー様気に入ってもらえてるのだろうか。新品時はちょっとギラっとしますがオイルで汚れてくればもっと馴染んでいきます。
ハンドル周りは「焼豚巻」のリクエスト。皆さんに覚えてもらいやすいようにそんなふざけた名前をつけてやってますが、元はRivendellのボスグラントさんが自分のバイクでやっていたDIYなハンドルラップ。正式名称は「Grant-Wrap™️」であります。
派手になりすぎないよう渋めの4色をランダム+セラックニスで仕上げました。このオーナーさんが乗っていたビンテージの愛車のバンの色をイメージして決めました。劣化して退色したらどんどん良い感じになっていきます。
「世界一格好いいベル」なSPURのベルは内向きでさりげなく。「ベル付きカゴ付き」なんて言うと日本ではママチャリが脳に浮かんでしまいますが、こう言う価値観もRIVが壊してくれたんだな、なんて思います。
肩肘貼らずにマイペースに乗れて、長持ちで長いこと使える自転車。
新品より傷がついたり汚れたりして美しさと愛着が増していくような自転車、そんなのに共感できる人はきっとRivendellに合う人だと思います。
by 谷ファン