最近夜の多摩川を走る機会を得たので使ってみたWTBのタイヤ。
勝手なイメージでWTBのタイヤってなんか硬そうだなって勝手に思ってたんだけどマジで全然違った。(マジで偏見が過ぎるぞ、オレ)
とても柔らかさのあるタイヤでUDの様にモチモチしてるってよりかは、『パインパイン』と地面の突起物に対して跳ねるような柔らかい感覚がとても楽しかった。柔らかいといっても地面にタイヤが沈み込みすぎないので速度感を維持したままグラベルを攻め走れるかなと個人的に感じています。(今回はチューブドで運用したのですがチューブレスにしたらもっと楽しそうと思ってみたり。。。)
今回僕が使ったのはこのRiddlerタイヤ。
このタイヤはMTB RACERのNathan Riddle(ネイサン・リドラ)とWTBの製品設計エンジニアEvan Smith(エヴァン・スミス)の2人によって作られました。上の彼がこのタイヤの生みの親の1人リドラ氏(とその息子っち)。タイヤの名前の【Riddler】もリドラ氏の名前から、まさにシグネイチャー。彼のレースでの成績や、穏やかで気楽で謙虚な人間性にも惹かれたWTB crewは彼とタイヤを作ることに。2人の詳しい出会いやSTORYなどは是非本サイトでお読みください。
Riddlerタイヤはバカみたいに早いと好評だったBee lineと粘り強いグリップ力を持ったVigilanteの良いところを掛け合わせたまさにハイブリットなタイヤで、当時のタイヤラインナップにはなかった1つの穴を埋めるタイヤとなったみたいです。リドラからのリクエストを元にエヴァンがリドラに送った初期段階での図面。ノブの高さやブロックパターンを変え2つのタイヤが上手く組み合わさってるのがよく分かりますね。
一貫性のあるセンタートレッドが走りにスピード感をもたらすと同時にオンでもオフでも程よいグリップを。そしてサイドの気持ち外側を向いたエッジのあるノブがよく考えられていると思いました。カーブなどで車体に傾斜がついた際にノブが地面に対し垂直に突き刺さる様な角度で配置されていることでリドラ氏が求めたグリップ力を生み出しているんだなと実際に乗ってみて感じました。この間夜の多摩川を走った時も特に不安に思うシーンもなかったかな。
Riddler tireは【舗装路・ダート・Mixed(前者2つが混ざった地形)】の3つの路面を走れるオールラウンダーなタイヤなのであれやこれや考えすぎず色んなバイクに選んで頂きやすい一本なのかなとも思います。また45cがラインナップにあるのが実に嬉しい!45cって意外とないし、今回僕はRivendellのHomerにインストールしましたが700cグラベルロードバイクなどにもすごく調子良いんじゃないかと個人的には思います。
作った人の顔が見える商品ってやっぱりどこか魅力的で選ぶ1つの判断基準にもなりますし、その商品のことがもっと好きになりますよね。店頭で是非一度手に取ってみてもらえると嬉しいです。