Frame : | *INDEPENDENT FABRICATION* crown jewel track
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Headset : | *PHILWOOD*
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Handlebar : | *NITTO* rm016 mustache bar
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Stem : | *NITTO* FW-31 stem
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Wheels : | *PHILWOOD* KOI limited hub × *H PLUS SON* the box rim
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Brake : | *CAMPAGNOLO* centaur brake set
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Brake lever : | *CANE CREEK*
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Cog : | *PHILWOOD* track cog
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Tire : | *VITTORIA* randonneur tire
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Crankset : | *CAMPAGNOLO* record track crankset × *AARN* track chainring
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BB : | *PHILWOOD*
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Seat Post : | *NITTO* s65
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Saddle : | *BROOKS* carved cambium C17
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Bar Tape : | *PHILWOOD*
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Pedal : | *WHITE INDUSTRIES*
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Front rack : | *SOMA* porteur rack | |
今の時代、ご存知の方のほうが少ないかも知れません。
でも僕らからすればその昔からアメリカンハンドメイドの代名詞。と言っても過言ではないくらい背筋の伸びる歴史あるブランドです。
僕らのお店で取り扱いを始めると決まった時は色んな意味でマジかよと思いました。
それまで年に一台見るか見ないか、本当にそんなレベルの希少性の高さだったから、
僕らのお店に納品されるまで実感が湧かなかったのを書きながらしみじみ思いだしています。
過去に修理や海外からのお客様のバイクで目にしたボストン生まれだったそのフレームは、
2019年の今、ニューハンプシャー生まれでも変わらず、あの時の妖艶な魅力を纏っていました。
箱を開けて、梱包材を丁寧に剥がしたその先にみた、華奢なのに逞しいダウンチューブに生唾を飲んだのは言うまでもありません。
このバイクのオーナーさんも、僕と同じようにこのブランドの魅力を当時から何となく感じていた一人だったので、組み方の共通意識もほぼ一緒でした。
上品さの中に遊び心を入れるには、で頭を悩ませた気がします。でも出来上がって見てみると、悩ませた箇所全部がこのフレームの引力に引き込まれている気もします。悔しい。
精巧に作られたフレーム、各所のディテールにも目をやるとふとこんなところに遊び心。気づくかな。
こういうのがいちいちカッコよくて、気が付いたらアメリカンハンドメイドに引きずり込まれてったような気がします。
やらなくていいかも知れない事をカッコよく、そしてさり気無くしでかす、それを̪やれちゃう自由度がハンドメイドの魅力の一つかなと思います。
輝くヘッドパッチ、オーダー表を見て驚愕したのですが、シルバー製というのでノックアウト。
ここまで純粋に貫いたクラフトマンシップ。男の子は欲しいに決まってる。拗らせに拗らせた自分だったらなおの事。この空気感を味わいたい。
by 金子