NITTOとOcean Air CyclesのダブルネームであるこのERLEN(エルレンって呼んでる)、

自分のいちお客さんの時にはじめて見たのがもう7年くらい?前の話になるようで、少しばかり昔話を。

 

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今では信じられないくらい普及してスタンダードになった、

けれど当時としては未だマイナーだった650B のホイールサイズを使用したOcean Air Cyclesのオリジナルフレーム「Rambler」。

PaulのRacer直付のブレーキ台座を備え、前後フェンダー、ダイナモライト前提のフレームディティールのいわばネオランドナー解釈な1台でした。

各ロットの製造は某フレームビルダーらが作っていたそうで、あの時に手に入れておけば、、、、

なんてふとした時に思い出す自分の中の憧れのフレームの1つでもあります。

*OCEAN AIR CYCLES* rambler今ではcook paint works今野さんが社内では唯一所有しています。

当時は黄色でしたが時を経てステムとマッチペイントでリペイントされてるのが良きです。

 

今でこそ日本が誇るNITTOメイドになっているエルレンですが、初期はUSメイドでした。

某フレームビルダーの手によって作られたそうな。

現行のものと比較してパイプが少し太いかな?

やぐら付近のプレートの肉抜きも有ったりして、少し凝った造りでハンドメイド感が強かったのを思い出します。

当時モノを持っている人は宝物ですね。

 

いまでこそ見慣れましたが、

サドルと共締めでシートポストのヤグラで固定するという発想が新鮮だった記憶。

それまで定番だったcarradiceのbagman(今でも定番だけど)の対抗馬として登場しました。

 

ハンドメイドなことから限られた生産量と少し高価だったのが、日本の日東メイドに切り替わったことによってその両面の悩みを解決しました。

それまで「ERLEN」の肉抜きのプレート一箇所だったのが、「NITTO」「OAC」の刻印のプレート2箇所へと。

ちなみにここのプレートを使って瓶ビールの開栓が可能です。が、逆さ向きじゃないと空けられないので中身の半分を失います。出先でやむを得ない時はこの方法を思い出してみてください。

まぁそんなことはどうでもいいのですが、

バッグを載せる時にこのプレート付近にバッグのベルト類を通して、ERLENを抱き込むように固定するとバッグが揺れ辛く調子が良いです。

swiftのzeitgeistをはじめとした横長系なクラシカルなサドルバッグにはマストな取り付け方法ですのでお見知り置きをば。

 

日東のシートポストで定番の65のみでしか初期は取付が出来ませんでしたが、

マイナーチェンジと共にヤグラ2本締めの8392とシートポストの選択肢も増えた現ERLEN。

サドルバッグの相方として心強いサポーターです。