グラベルロードにCX、アドベンチャーバイクにエブリデーバイク。ディスクブレーキは当たり前で、どれだけ太いタイヤを飲み込めるかで雌雄を決する。国境は消え、情報も物流もフラット化するグローバル資本主義経済の中で、急増するワイルドなバイク達。
他ならぬBLUE LUGもそのムーブメントにおおいに加担してきたわけだけど、結果として各自転車メーカーの製品ラインナップ方の中からピュアなロードバイクが姿を消した、少なくとも影を潜めたことには責任を感じてるし、僕らなりの解決策を探してた。
ロードバイクが扱いたい。それもできるだけ速くて軽くて美しい、僕ららしいロードバイク。ロードバイクでしか感じることのできないスピード域がある。届かない距離がある。標高がある。
太いタイヤであまやかしてた心身にあらたな緊張感を。自転車世界のあらたな扉と自分の可能性の拡張を。
盟友REW10WORKSの手により、僕らが考える最高のロードバイクが形になりました。
その名は"RR29”。
2017年秋に着想し、翌年2018年にはいり具現化した、"REW10 ROAD 平成29年式 / RR29”。
クロモリらしいしなりや反応性、止まらないペダルと伸びゆくスピード。REW10WORKSらしい工芸的なディティールとなめらかな美しさ。もちろんペイントはCOOK PAINT WORKS。
100% MADE IN JAPAN。
みなさんに最高に自転車を楽しんでもらえたらと願っています。
フォークエンド幅 | 100mm |
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リアエンド幅 | 130mm |
BB | JIS 68mm |
フォークコラム | 1 1/8インチ アヘッド |
タイヤクリアランス | 700x28c |
ブレーキ | ショートリーチキャリパーブレーキ |
シートポスト径 | 27.2mm |
シートクランプ径 | 28.6mm |
その他 |
全サイズホリゾンタルトップチューブ ボトルケージマウント×2 MADE IN TOKYO, JAPAN |
サイズ | 50 | 52 | 54 | 56 |
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シートチューブ (mm/C-C) | 500 | 520 | 540 | 560 |
トップチューブ (mm/C-C) | 525 | 535 | 550 | 560 |
ヘッドチューブ (mm) | 100 | 115 | 135 | 150 |
ヘッドアングル | 71.5° | 72° | 72.5° | 73° |
スタンドオーバーハイト (mm) | 760 | 779 | 796 | 816 |
フォークレイク (mm) | 43 | 43 | 43 | 43 |
東京は世田谷区の環七沿いに工房を構え、一人一人のライフスタイルや乗り方に合わせた自転車を生み出すフレームビルダー『REW10WORKS(リューテンワークス)』。
クロモリ製のオーダーメイドのハンドメイドバイクの製作はもちろん、確実な技術とセンスで鉄のフレームであれば修理やカスタムも行ってくれる。ブルーラグ上馬店からも徒歩3分ほどの頼れるご近所ビルダーさん。
またフレーム同様自らの手で作り出してしまうとても味わいと深みのあるアクセサリーやオリジナルアパレルなども手掛け、2017年秋にはショップ兼ショールームの「REW10 SHOP」が工房横にオープンしたのも記億に新しい。
〒154-0011 東京都世田谷区上馬2-4-7
電話 : 03-6805-2280
http://www.rew10.com/
初めて見たときに思わず「細っ!」と第一声が出たRR29フレーム。自転車が、そしてクロモリフレームが好きになるきっかけだった競輪フレームのように細く真っ直ぐなパイプ、地面と水平なトップチューブはどこか惹きつけられます。
ロードバイクのセオリー通りに作ったというジオメトリーは、癖もなく乗りやすいというのが第一印象でした。普段シクロクロスバイクに乗ることが多いのですが、安定感、スピードの乗りがロードバイクは全然違うんです!
正直このリアバックの細さなので重たいギアをグイグイ踏むと多少柔らかいかな?と感じるけど、レースバイクではないので許容範囲。軽いギアをクルクル回すと気持ち良く加速してくれます。このフレーム柔らかさが長距離での疲れにくさや、荒れたアスファルトでも快適な乗り心地にしてくれています。
そして何より1本1本魂込めて作られるハンドメイドフレームのオーラを感じてもらいたいです。
クロモリのロードバイクに乗るのは初めて。このバイクで行った様々な場所や環境での体験や感覚がクロモリフレームの良さ、ハンドメイドの良さを実感させてくれました。
以前乗っていたロードバイクはレースで使う様な硬いカーボンフレーム。当時は重く柔らかく「しなる」という理由からクロモリのフレームにまたがる機会はなかったのですが、そのしなりによる独特の振動吸収のおかげで長時間乗っていた時の疲労度が全く違います。
重量ではアルミやカーボンには勝てませんが、フレームの「しなり」や反応において乗っていてストレスを感じることはありません。細かなアップダウンが続く林道を走った際、体が徐々に追い込まれていくにつれてその特徴を一番よく感じることができ、クロモリの中でも細く薄いパイプを使用しているこのフレームの反応のよさを実感しました。
そして丁寧にハンドメイドされるフレームは大量生産にはない温かみなんかを感じることができ、今まで物や機材だった自転車にまるで相棒の様な特別な感情を抱くことさえあります。
都会のハードなトラフィックに負けない、日常的に使える“ロードバイク”の提案をしようと思います。
速いし気持ちがいいし、ピリっとした都会の波に余裕のあるアタックができる。そんなバイク。
「芯がしっかりしている」感があります。
ビルダーに生意気なこと言いやがって…。って造り手本人含め方々から言われるかもしれないですが、REW10をお持ちのお客様のバイクを試走をする度に思っていました。フロントラックを付けても、ハンドル取られるようなフニャフニャ感なんて皆無。軽いのにビシッとしているフォークの剛性にもびっくりしました。
全体的な佇まいが巷にあるクロモリフレームの中でも群を抜いて美しいです。そのさり気無い美的センスはREW10worksならではのものだと思っています。だから、道具だけど美しい。趣味のものだけど飾らない。どっちの気持ちの人でも飽きが来ることはないでしょう。
いつもと違うシチュエーションで、いつもと違うバイクに乗るっていろいろ新鮮で良いですね。最近はアルミのトラックバイクに乗ることが多いので、これまでクロモリフレームに乗ったときは、良くも悪くもゆったりしているな〜と感じてしまいます。特に細いパイプのバイクだと尚更。
ただ、このバイクは本当にすごい。やわらかくてしなるんだけど、ゆったりしてるって感じじゃなくて、それをバネにして進む感じ?踏んでから伸びるというか。なんて言ったらいいんだ?今まで漠然とハンドメイドバイクかっこいいし乗りたいなぁと思っていましたが、グッと来てしまいました 笑