DREAMER

HAND MADE IN USA

”DREAMER”は例えるならCRUST BIKESの代表的フレーム”EVASION”の従兄弟にあたるモデル
CRUST BIKES主宰 Mattの友人でもあるフレームビルダーDarren Larkin(ダレン ラーキン)によって
CRUST BIKES唯一の『 HAND MADE IN USA 』で制作されています。

”DREAMER”と”EVASION”どちらのフレームもどんな道、どんなライドにもマッチするように設計されていますが、 屈強な”EVASION”に比べて”DREAMER”は軽量なチュービングを使用し、デイライドや晴れた日のショートツーリングに少し寄せたニュアンスになっています。 といっても、多彩なマウントアイレットがろう付けされ、休日の冒険ライドやあなたの遊び方やスタイルに合わせて必要な荷物を積載したり、フェンダーアイレット完備でエブリデーバイクやバスケットバイクなど、日々の脚として多彩なバイクに組むことが可能です。
今回は、このフレームをロサンゼルスでハンドメイドしてくれているフレームビルダーのDarren Larkinさんにインタビューすることができましたので、よかったらご覧ください。

INTERVIEW

フレームビルダーになった経緯は?

メッセンジャーとして働いている時にバイクツーリングにハマり始めたんだけど、自分のサイズの自転車を見つけた時に高くて買えなかった。だったら自分で作っちゃおうっていうのが始まり。
簡単そうに見えたんだけどジグも持ってなかったからAlignmentとSpacer用にテーブルとWasherとStringなんかを使って実際には完成までに3ヶ月かかったよ。その時作ったバイクは今でも乗ることがある。
友達がフレームを欲しがったら原価でフレームを作ったり、ラックとかフレーム以外の物も作ったりしてたよ。とにかく物を作る事で忙しくするようにしてた。
友達のQuentinがスレッドステムとセイルボートのパーツで作られたOne wheel trailerのプロトタイプを持っていて、ある日コーヒーをたくさん飲んでスチールパイプでBrazeを作ろうというプランを立てたんだ。
これが今Josh Muirが作っているFarfarer trailersの始まり。その当時、Quentinが手伝いを探していたRick Hunterと僕を繋いでくれて彼と一緒に2年ほど働いたんだ。
リックはバイク作りの経験がとても豊富ですごくユニークなアプローチをするんだ。リックの下で学んだ様々な事は僕に大きな影響を与えているし、一人では決して出来なかったであろう色々な技術を学ぶ事が出来たよ。

DARREN'S DREAMER PROTOTYPE
via:The Radavist

CRUSTとどうやってこのフレームを作ることになったの?マットとの出会いは?

マットとの出会いは、当時彼はウエストコーストからバハへのサーフトリップをロングテールファットバイクでしようとしていたんだけど、その時のバイクが好きじゃなかったらしくて、サーフボードをちゃんと運べるようにFarfarer trailerをゲットしに、途中でサンタクルーズの僕のところに寄り道したのがきっかけ。
だけど、もともとトレーラーを付けてたバイクが気に入らなくて僕がストックのSurlyを改良してもっといいホイールが付けられるようにしたんだ。
フレームを作るきっかけは、マットはいつもクレイジーで不思議なアイデアをもっているから、僕はそれに対して「わかった。何が出来るか考えてみるよ」みたいな感じかな。

”DREAMER”ってどんなモデル?

速くて、長時間のライドや短いゆっくりしたツアー向けのバイク。つまり、マウンテンバイクのタイヤがついたシクロクロスバイクだから幅広くいろんなところに行けるし、その日によって風を感じたいだけとかどこかに美味しいものを食べに行きたいとか毎日ライドをする理由は違うと思うけど、マウントもついているからギアを持って遠くに一日中出かけることも出来る。フィールドを選ばず幅広く対応したオールラウンダーだね。
ちなみに、”DREAMER”というモデル名は僕のアダ名からきていて、確かDiesel powered motorcycleを一から組み立てていた時にリックにそう呼ばれたと思う。何年も前に最初のバイクフレームをこれもまた一から作ってみるって言った時には他の友達にクレイジーって呼ばれたこともあるよ。
でも僕にとっての”DREAMER”というのは、誰に何を言われても自信を持って自分の描いている未来を作っていく事だと思ってるんだ。

”DREAMER”のお気に入りポイントは?

これにはライダーとビルダーの二つの視点からあるけれど、ライダーとしてはタイヤを変えてシングルトラックトレイルもラクに走れるし長いロードツアーにも行けて、用途を選ばず万能なところ。 ビルダーとしては、ずっと進化させていく事に挑戦できるフレームだという事。もっといいデザインになるようにいつも考えているし、頭で中々理解できない事を僕たちの手は理解していて、何度も繰り返し作る事が大切だと思ってる。それにそうすることがみんなに知ってもらう一番シンプルでいい方法だと思うんだ。

インタビューを終えて

手を動かし、心を動かし、いつも自転車とともに前に進む、Darren Larkinさんの
子供のような好奇心と、未来への創造力がつまった夢見るバイク”DREAMER”
僕らも改めて乗り手との橋渡しをこれからも丁寧にしていきたいと思うと同時に、
さらにCRUST BIKESが好きになるインタビューでした。

The dreamer frame

¥396,000(including tax)