BLUE LUG

AFFINITY CYCLES LO PRO ピストバイク組み替えの巻

AFFINITY CYCLES
LO PRO

ジャグ兄(にい)、LO PRO組むってよ。

アメリカはニューヨーク市ブルックリン地区をベースにブランドを構えるAFFINITY CYCLES。その最も代表的なフレームとも言える"LO PRO/ロープロ"。
前下がりの特徴的なジオメトリーや、ダウンチューブに使われているオーバル(楕円)形のパイプ、そして日本向けのフレームにだけ装備されたインターナルブレーキケーブルルーティング。
その他にも探せば探すほどこだわったディテールにこのフレームの完成度を伺うことができます。

今回は、普段BLUE LUGでミシンを操り、バッグや自転車アクセサリを製作するジャグさんが、一部プロメカニックの手を借りながらこれまで乗ってきたバイクからパーツを流用し、この"LO PRO"に組み替える流れをレポートしたいと思います。

すでにピストバイクをお持ちで、もっとイケてるフレームにしたい人や、予算を抑えて既存のパーツを無駄にすることなく新しい自転車に乗りたいって人はぜひ参考にしてくださいね。

ちなみにAFFINITY CYCLESやLO PRO/ロープロについての詳細やかっこよさはこちらのページを参照してください。(http://bluelug.com/contents/affinity-lopro/)

色選び

AFFNITY LO PROのカラーラインナップは、半艶仕上げ品のあるフィルムグレインブラック、パール仕上げが美しいスノーホワイト、目の覚めるようなエレクトリックブルー、明るく軽快な印象のトランスパレントブルー、落ち着いた色合いで玄人感のあるロリポップパープルの5色展開。
自分の乗りたいイメージに合わせてお好きなカラーを選んじゃってください。

イケてるフレームへ。

初めてのピストバイクを完成車で買ったけど、そろそろ気分を変えて乗り換えたいとか、ビギナーっぽいフレームからもっとイケてるフレームに組み替えたいと思ったら、LO PROはまさにうってつけのフレーム。
フレームフォークセットで税別で83,000円。すでにお乗りのピストバイクがあって、多くのパーツを流用して組み替えるなら予算10万円前後で収めることもできちゃいますよ。
パーツの費用を抑えた分、新しいフレームはいいもの・お気に入りのものを選びましょう。

今回選んだのはブラック。

「単純な黒じゃない感じ、反艶(はんつや)な感じがドンピシャ」とのこと。たしかに。
それと、今回組み替える、もともと乗っていた自転車もブラックなのでパーツの色合わせもすんなり移行できそうです。

流用するパーツ、新しくするパーツ

いままで乗っていたバイクはNJSフレームの「カラビンカ」。友人のメッセンジャーから譲ってもらい、手持ちのパーツや譲ってもらったパーツやらで組んだ1台。
基本的に同じパーツを流用するけれど、規格が異なるパーツは新調する必要があるし、重要な足回りなどはこのタイミングでリフレッシュしるのがおすすめ。

新しくするパーツは、まずは「ステム」と「ヘッドセット」。カラビンカはスレッドステム、そしてLO PROは1インチのアヘッドステムなのでパーツが流用できないので新しくする必要があります。
それと「シートポスト」。今回は径(太さ)が異なっていたので新しく用意します。同じ径の場合もあるのでその場合はもちろん流用できます。
そして「ボトムブラケット」。「BB」って言われているパーツです。ここは規格が同じで流用できるんだけど足回りの重要なパーツだし、壊れてから交換すると手間もかかるので気持ち良く乗るために今回新しくします。あとはブレーキケーブルとバーテープも新しいものにしました。また、細かいところでいうとコラムスペーサーも必要になりました。

Disassembly

まずはパーツをバラしていきます。

バラす

流用するパーツをバラしていきます。今まで乗ってきたフレームに感謝と愛情を込めて。そして思い出に心を馳せながら。
例えばシートポストを流用する場合はサドルまで外す必要がありませんし、規格が合えばハンドルもステムに付けたまま、ペダルもクランクに付けたままでもいい場合があります。

分解。そして清掃。

パーツの少ないピストバイクなら段取り良くやれば1時間もかからずに分解できちゃいます。パーツは次に使うために汚れをキレイにふき取っておきましょう。

パーツを並べてみた。

まだハンドルが付いてますが、だいたいこんな感じにバラしは完了。こう並べてみるとピストバイクがいかにシンプルな乗り物かが分かりますね。
シンプルな動力構造・軽量な車体に由来する、気持ちよくダイレクトにスピードが乗るフィーリングは、他の自転車にはないピストバイク最大の魅力と言えるでしょう。
またシンプルなパーツ構成によるミニマムで潔くわかりやすい見た目のかっこよさや、パーツの少なさゆえの故障の少なさも魅力の一つであります。

Assembly

新しいフレームにパーツを組み付けていきます。

下準備

新しいフレームにパーツを組み付けて行く前に、フレームにいくつかの下準備を施します。専門的な作業・工具を要するのでプロのメカニックの力を借ります。
上の作業はヘッドセットをフレームに対して平行に圧入するためにヘッドチューブ断面の塗装やヘッドチューブの表面をごくわずかに削ります。
より耐久性が高く気持ち良くハンドルが切れる自転車に仕上がりますので必ず行いましょう。通販でお求めの場合ももちろん作業を承りますのでお申し付けください。

ヘッドセットの圧入

ヘッドセットの圧入は、ヘッドチューブに対して平行に、かつ均等な力で圧入するためにやはり特殊な専用工具を使用します。取り付けの際にはPhil Woodなどの高品質なグリスを使用することで作業をスムーズにし、固着や錆を防止します。

BBシェル ネジ山のタッピング

フレームのBBシェルのネジ山を整えることでボトムブラケットをスムーズかつ正しく取り付けることができ、固着も防止します。こちらの作業も特殊な専用工具を使用するため、作業はプロのメカニックに依頼することをおすすめいたします。左右同時に行うプロの手さばきは華麗でちょっとした見ものです。

BBシェルのフェーシング

ヘッドチューブ同様、BBシェル表面の塗装を削り、平行に整えることでボトムブラケットをより高精度に取り付けることが可能になります。自転車を漕ぐ際にとても負荷がかかる部分なので、きちんと下処理をした上で取り付けることがおすすめです。ペダリングをよりスムーズにし、フレーム・パーツの性能を最大限に引き上げます。

パーツの組み付け

フレームの下処理が済み、ヘッドの圧入が終わればもうじゃんじゃん組み付けていくだけです。
前後ホイール、シート・シートポスト、ステム・ハンドル、そしてBB、クランクにチェーン。

日本だけのインターナルブレーキケーブルルーティング

日本で展開されるAFFINITY CYCLESのすべてのフレームは、ブレーキワイヤーがフレーム内部を通る特別仕様。ブレーキワイヤーがフレームの美しさを損なうことがありません。

仕上げに。

前後のホイール、ステムやハンドル、シート・シートポスト、クランクなど。各所のナットやボルトが緩んでいないか、ガタガタしないかを確認しましょう。
最後に何度かまたがってハンドルの角度やシートの位置・角度を調整し、乗りやすいセッティングが出来たら完成です。

新しいバイクが完成。

数年間乗ったフレームから、真新しいAFFINITY CYCLES LO PROに組み替えが完了です。やっぱり新しいバイクっていいですね!
一部、プロメカニックの手を借りながらではありますが、ほとんど素人同然のジャグさんでも3時間程度で作業は完了しました。
規格の種類が少なく、シンプルなピストバイクだからこそできる組み替えという選択。
まだまだ使えるパーツや気に入った既存のホイールやハンドル・シートなどのパーツを流用しつつ、低予算で新しいバイクを組むことができるので、抑えた費用分で一つ上のグレードのフレームもゲットしやすくなりますし、最初に買った完成車からの組み替えやフレームの新調には最適な組み方と言えるでしょう。

店頭や通販問わず、お買い上げ頂いたフレームの下処理やヘッドセットの圧入・フォークコラムのカットなど専門のノウハウや専用の工具が必要な部分は僕たちブルーラグにて承ります。自転車の性能を100%引き出すために必要ですで、ぜひご依頼ください。

AFFINITY CYCLES LO PROについてはこちら (http://bluelug.com/contents/affinity-lopro/)

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